過去に具体的な目標設定の例という記事を書きましたが、今回は、コミュニケーションスキルや社交術の目標設定方法と、管理方法について記事にしました。コミュニケーションスキルを目標設定するとなると、少し複雑に感じてしまうかもしれませんが、工夫次第で管理することが可能です。
僕が使っている管理シートもダウンロードできる様にしたので、必要であれば活用してほしい。詳細についてはブログ内で説明している。
目的を定める
まず最初にしなければいけいない事は”目的(動機)を理解する”事。これがわかってないと、目標を設定しようがないからですね。目的の例として、”自分の言いたい事をわかりやすく伝える事”、”人を笑わせる事”などがあるが、今回は、自分の言いたい事を人にわかりやすく伝える事を目的とし、そのためにロジカルコミュニケーションの習得を仮定してその例を示していくことにします。
スキルを分解する
ただし、ロジカルコミュニケーションを習得するといっても、このままではぼんやりしすぎてる様に感じられます。そこで、この概念を細かく分解し、スキルを評価できる形に変換し、整列させる必要があります。
ロジカルコミュニケーションのスキルを分解・整列すると以下の通りです。
①一番伝えたい事は何か?
②その理由は?
③主張を支持する根拠は?
④事実と解釈は分かれてるか?
⑤論理の繋がりに違和感はないか?
⑥伝えたい事を繰り返してるか?
全部で6項目あるので、これをエクセルで管理します。活用方法は次の章で解説します。
まずは習慣化する(定量評価)
最終的には、「いかにわかりやすく伝えるか」という質的な評価が求められるわけですが、まずは、上の様に列挙したスキルが、表を見なくても頭に浮かぶ様になるまで反復します。それが”習慣化”です。
次に、注意しなければいけないのは『習慣化』という表現について。これではまだ少し曖昧なので、より具体的にする必要があります。今回は、 習慣化=月曜から土曜日まで毎日これらのスキルを実施できる事としましょうか。
その際の評価方法は、管理シートを見ていただくと、”縦にスキル項目”、”横に曜日”が設定されているので、シートを確認し、下記の手順にしたがってスキルを評価していきます。
①各曜日ごとに、縦にスキルを確認する
②スキルを実施できたら⇨”@”、実施できなかったら⇨”空白”を入力
③月〜土の欄全てに”@”がチェックできれば、実施率が”100%”、つまり目標達成。
ちなみに、日曜日は”反省”を入れてますが、進捗の管理を振り返る日として設定してます。その週の動きを振り返る事で、進捗の偏りをチェックしたり、管理の方法がそもそも適切なのかをチェックします。この表はあくまで参考程度のものなので、自分の成長に合わせてリバイスを加えていきましょう。というか、リバイスしたくなるはず。本気で取り組めば。
質量で評価する
これらの項目が『習慣化』されたら、いよいよ質の評価にシフトしていきます。では、何を評価すれば良いのかというと、相手の”反応”で評価します。
例えば、話の内容を理解できている時の相手では、頷く回数や大きさは、そうでない時とでは、違いがあるだろうし、相手が話の内容をもう少し理解したいなと思う時は、質問をしてくる事もあるでしょう。なので、習慣化と合わせて、『相手の反応パターン』も情報収集しておく必要があります。可能であれば、特定の人に狙いを定める事が望ましいです。なぜなら、同じ人の方が評価がしやすいから。
では、仮想モデルとして、自分の考えを伝えたいAさんの反応パターンが以下の通りだったとしましょう。
①首をかしげる
②根拠の部分に質問をしてくる
③大きく頷く
④表情は変わらないが腕を組む
この場合、自分の考えが伝わっていたと捉えられるのは、③の大きく頷く反応パターン。つまり、ここで目指すべき理想の状態は、相手から”大きく頷く”反応を引き出すことだと言えます。
質量を評価する際の工夫
ここで1つ注意があるのですが、相手の反応パターンを評価する際は、習慣化の時にしていた評価方法に変化をつける必要があるということです。反応パターンによって入力方法を変えるという意味ですが、何でも構わないと思います。今回は下記の通り設定しました。
①首をかしげる→首
②根拠の部分に質問をしてくる→質
③大きく頷く→@
④表情は変わらないが腕を組む→腕
ただし、ブログ記事に添付してる管理シートは、習慣化専用のものなので、質的評価には対応していません。なので、どの項目を入力したとしても、回数としてカウントされルため、もしこの本シートを活用する場合は、反応パターン別に数字が計測されるようリバイスが必要なので、ご注意願います。
まとめ
何となく予想できると思いますが、質的評価の場合、達成基準をどこに設定するかにもよるが、100%達成できるという事はまずありえません。その意味で、モチベーション管理も非常に重要です。なので、過去の自分の数字と比較して、どれだけ数字が改善されているかを定期的にチェックしましょう。それである程度は、自身の成長を実感できるはずです。
また、野球に例えるなら、打率が3割を越えれば非常に優秀とされるが、人間関係も同じで、相手の特定の反応を30-40%の確率で引き出せるならそれでよしぐらいに思っておくと良いのかもしれませんね。
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