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非言語コミュニケーションの重要性

非言語コミュニケーション

自分の考えや思ってることを伝える方法はいろいろある。

論理的に物事を伝えるロジカルコミュニケーション、難しいことを身近なものに置き換える例え、自分と相手を尊重するアサーションなどもその1つだ。

ただし、
これらの枠組みや技法は、その一つにすぎず、どれか一つに固執しろというわけではない。状況や相手の反応を見極めて使い分けていくことが何よりも重要だと僕は思ってる。

そんな中で、今回は、非言語パートにより”伝わる情報”について考えてみることにした。

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非言語情報とは

説明するまでもないが、非言語情報とは、表情や仕草、身体の動き、声のトーンや大きさなどのことをさす。そして、その重要性をなんとなくわかってると思うのだが、それをコミュニケーションに活かそうとする人は少ない様に思う。更に言うと、話を”聞く”時には、相手の非言語情報を意識することはあるが、”話す”時には特に意識することは少ないと考えられる。その理由は、2つある。1つは、聞く時と異なり、自分の姿を見ることができないからである。もう1つは、自分が話す時というのは、”何を話すか”といった言語情報に意識的なリソースを注ぐからである。しかしながら、僕たちが目の前にいる相手を”聴く”経験から、”伝える”ことに活かすべき非言語的なコミュニケーションは以外に多い。

非言語コミュニケーションパターン

では、どんな風に非言語情報を”伝える”事に活かすのかを考えるためには、”聞く”という行為から自分がどの様な印象や感覚を受け取っているかに敏感になる必要がある。その際には、言語パートと非言語パートの”一致と不一致”といった点に注目すると良いのだが、それだけだと2類型にしか割り振ることができなたため、言語パート、つまり、言い回しや言い方についてを、”断定的”と”推量的”にわける。同様に、非言語パート”威圧的”と”穏やか”に区分して考えることにする。以下の様な表にすると可視化できてわかりやすい。

パターン① 断定的×威圧的

言語と非言語が一致しているパターン。言語パートが断定的で、非言語パターンが威圧的な組み合わせ。断定的と言うのは、「言い切り」などの言い回しが当てはまる。極端に言えば、「僕が今使ってるこのPCは日本で今一番売れている!絶対!」の様なニュアンスで言葉を発してしまうことだ。一方で、非言語パターンの威圧的とは、目が大きく開き、体が前傾で、肩や腕にも力は入り、声も大きい様な状態をさす。

どうだろう?こんな感じで話してくる相手を目の前にしたら、「ウッ」と身構えてしまうのではないだろうか?相手によっては、話を聴き続けられることもあるだろうが、よっぽど説得力のある根拠を用意しているか、あるいは、何かおもしろいオチをつけてくれる展開がない限りは、相手に嫌われる原因になるだろう。

パターン② 威圧的×推量的

言語と非言語が一致していないパターン。言語パートが推量的であり、非言語パートが威圧的なパターン。言語パートの推量的とは、「僕が使ってるPC、最近流行ってるらしいよ〜」の様な言い回しのこと。非言語パートの威圧的は、先ほど説明した通り。ここで、伝えたいのは、言語と非言語が一致している場合、非言語情報が優先して相手に伝わってしまうと言うこと。

例えば、誰かに謝られる時に、「悪かったね」とニヤニヤ言われながらどうだろう?「こいつ全然謝る気ないな」と思わないだろうか?

あるいは、今日見た映画面白かったね?と言う働きかけに、「うん。めっちゃ面白かったね」と目を合わせず、スマホをいじりながら、暗い声のトーンで言われたらどうだろうか?「こいつ絶対そんなこと思ってないわ」と思うだろう。

パターン③ 断定的×穏やか

言語と非言語が一致してるパターン。言語パートが断定的で、非言語パートが穏やかな場合の組み合わせ。非言語パートが穏やかとは、笑顔で、腕や肩に力が入っておらず、声も大きすぎず小さすぎない様な態度をさす。この場合、パターン①と同様に、「僕が今使ってるこのPCは日本で今一番売れている!絶対!」と言っても相手の受け取り方はかなり変わってくる。パターン①の場合、話をそこで切りたくなるが、パターン③については、その後も話を続け易いという点で違いがある。とはいえ、こちらも、後の展開を考えて置かないと人によってはいらつかせる原因になったりすることもあるため注意が必要。

パターン④ 推量的×穏やか

言語と非言語が一致しているパターン。言語パートが推量的で、非言語パートが穏やかな場合の組み合わせ。日常的なコミュニケーションで何か問題を感じている人は、まずこの形ができているかをモニタリングするべきだと思う。友達や家族、打ち解けた相手と会話をする場合、物事の正誤とか真偽とかどうでもいい人が多いのではないだろうか?それよりも、話題に広がりがあることの方が僕はもっと重要だと思う。もちろん話す相手や状況、流れによってどのタイプも使えるし必要な時があるが、基本ベースはこの形と言う意味だ。

非言語パートを有効活用する

以上は、ほんの一例にすぎないが、こう言った類型を自分なりに作っていくと、自分側のコミュニケーションを省みる良い機会となる。その学びを自分が”伝える”場合にどう活かすか?という視点で捉え直すと、人間関係において、新たな接し方が生まれてくる様に思う。

例えば、僕の様に、言いたいことをはっきり言えないという人は結構多いと思うのだけど、非言語は言語に優先して相手に伝わるという特性を考えると、意識的に非言語を活用することで、その本音を伝えることもできる。多かれ少なかれ、皆そういうコミュニケーションの図り方はやってるものだけど、意識的か無意識かというだけで、人との接し方の技術みたいなものに差は出てくると思う。だから、このエントリーを読んだくれた人が、何かのヒントを掴むきっかけになってくれたら嬉しい。

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