良い人間関係とは何か?

人間関係とは 思考整理

人間関係とは

今回のテーマは”人間関係”である。それは”人間関係を整理する方法を教えて欲しい”と要望があったからなのだが、なぜそんなことするのか考えると、”良い人間関係”を残し、”悪い人間関係”を淘汰したいからであろう。ということは、良い人間関係とは、悪い人間関係を考えることで見えてくると考えられるのだが、そのためにまずは、”人間関係”という言葉の意味を明らかにせねばならない。

人間関係とは

辞書の定義によれば、

 

集団や組織内における人と人との関係。特に成員相互の間の心理的関係をいう

あるいは、

人々の間の持続的な社会関係における内面的,現実的な関係

などのように書かれてる。

 

定義を言い換える

僕の頭が悪いのか、ひねくれてるからなのか、この定義、わかるようでわからない。わからないのは概念的な描写だからだと思う。そこで、”人間関係”をもっとわかり易い言葉で表現し直すと、『自分と他者の間で行われる対価交換』だと再定義できる。

 

例えば、僕が会社員だった頃、毎月営業ミーティングがあったのだが、その時に、全体の営業成績はそこそこでも、特定の顧客からだけ売り上げが高い営業マンがいた。上司からその要因説明を求められた時に、『人間関係です』と返していたことがあった。また別の機会には、同じような状況が僕にふりかかり、『人間関係です』と答えると、その場で上司の追求が止まった覚えがある。実際は、特段何かを意図的にやってた訳ではないのだが、少なくともそれは”良い人間関係”を築けていたことに帰因してると言える。

 

 

具体的事例

このように、良い人間関係を捉えてみると、それは”利害関係”や”需要と供給の一致”と言えるかもしれない。例えばそれは、”能力と能力”かもしれないし、”金と物品”かもしれないし、”暇つぶしと成長”の対価交換もしれない。理解しやすい様に、もう少し具体例を挙げてみることにする。

 

”優越感・孤独感”と”飯”の対価交換

これは、先輩と後輩の関係性の一例。飯を奢ってほしい後輩と孤独を埋めたい、あるいは、ちやほやされて気持ちよくなりたい先輩との間に渦巻く需要と供給が一致したケース。”パパ活”なんかもこの類。

 

”快楽”と”時間”の対価交換

この対価交換については、”友達”というワードが最もしっくりくる。自分の時間を献上することで得たいのは、”楽しさ”とか”快感”とか往々にしてそういった類の感情だ。暇つぶしとか、娯楽に向かって目的を一時的に共有してる。

 

”金”と”物品やサービス”の対価交換

最もわかりやすい利害関係である、客と店員の対価交換。服を買いたい、美容室で髪を切りたいなどのサービスを得る対価として金を支払う。人間関係を整理する上ではあまり気にする必要はないが、人間関係を時間軸で捉えるという視点はあった方が良い。

 

”性欲”と”寂しさ”の対価交換

セックスしたい男と寂しさを満たしたい女の需要と供給が一致した関係。これで付き合うと大抵別れると思う。性欲同士の対価交換もあり得るし、その場合は”セフレ”と呼ぶのだろう。

 

能力と能力の対価交換

夫婦なんかがここに該当。最近は共働きってのが一般的だと思うけど、男は家に収入を納めて、女は料理、洗濯などの家事をこなすなど、自分ができないことを他者に埋めてもらうといった能力を献上しあう関係。

 

以上がその主たる具体例であるが、それを可視化するための方法についても興味がある方はこちらから↓↓↓

人間関係を切ることは悪ではない、整理するということだ
人間関係に疲れを感じていませんか?しかし、そんなしょうもない人間関係を切ろうとすることに対し、世の中には、それを「悪」だとか「子ども」だと意味をつける人がいます。 ですが、よく考えてみてください。 果たして本当にそうでしょうか? 否 そんな

 

利害のバランス

ただし、このように、お互いの利害が明確かつ一致しているにも関わらず、”これって本当に良い人間関係なの?”と思うことがあるかもしれない。それはつまり、利害のバランスが取れていないということになる。例えば、先ほどの夫婦関係で言えば、共働きなのに、パートナーが家事をしてくれないなんて話はよく聞く。このような不満が漏れるのは、つまり、パワーバランスが均衡していないからであって、不満をいう側からしてみれば、少なくとも良い関係とは言えないことになる。

 

まとめ

と、このように人間関係には、上記のような対価交換があったりするわけで、何を与えて、何を得ているかというのは人によって異なる。であれば、今自分の周囲にいる人と一体何で繋がっているのかということを認識することから、人間関係の整理が始まるのではないか。また、物品と金の対価交換なら目に見える形で行われるが、”無形”の場合も例のごとく存在する。それが、辞書の定義にあった”内面的”とか”心理的”という表現の言わんとするところだろう。故に、目に見えない自分が支払っている対価を確認する意味でも人間関係を一度可視化する作業は生活に潤いを与えることになる。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました