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ACTにおける、ウィリングネスとは?

この記事では、第三世代におけるアクセプタンス&コミットメントセラピーで用いられる「ウィリングネス」という用語について理解を深めたいと思います。

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ウィリングネスとは

ウィリングネスは、僕の感覚でいうと「目の前のことを直視する」という表現が最もしっくりくる。あるできごとに対して、「イライラする」ことや、「自分が嫌になる」ということが人生にはあるけれど、そういうことから目をそらさずに向き合うということだ。「イライラする」あるいは「自分が嫌いになる」から「その場面を避ける」のはなく、「向き合う」ということだ。

ウィリングネスは、価値づけされた人生の方向に進むことを能動的に意図的に選択しながら自分の体験全体にオープンであること、と定義できる

引用:ACTをまなぶ〜セラピストのための機能的な臨床スキル・トレーニング・マニュアル,p31

とはいえ、この説明だけではイメージしづらいと思うので、ウィリングネスをもう少し具体化した箇所を引っ張ってきました。

 ウィリングネスは、自分の気持ちを傷つけるような友人に電話する、気乗りしないときに配偶者と会話をする、何かを主張したいときに防衛を捨てる、あるいは「愛している」というのを恐れているのにあえて言う、といった行動に見出すことができる。

引用:ACTをまなぶ〜セラピストのための機能的な臨床スキル・トレーニング・マニュアル,p32

この様な行動には「恐れ」とか「怒り」とか「不安」を伴うことになるが、カウンセリングを受けに来る人というのは、そういうアクションを起こすためにそれらの感情をどうにかしないことには、「やるべきことができない」と考える傾向がある。なので、そういった感情をひたすらコントロールしようとする。するのだが、それは、短期的に効果があっても、長期的には自分が価値を置く人生の方向性に向かうもうのではない(体験の回避)。つまり、うまくいってない。だからカウンセリングにくるわけだ。しかし、実際には「恐れを感じながら電話」できるし、「怒りを感じながら会話や主張する」こともできるし、「不安を感じながら、愛を伝える」こともできる。ということで、「体験の回避」と「ウィリングネス」は対極的な関係にある概念だというイメージを持っておくと良いかもしれない。避ける、逃げる、のではなく、受け取る、抱えるのだ。恐怖、怒り、不安を。

ここまでウィリングネスをくどくどと説明してきたのだが、どうやら「ウィリングネスを説明する」ということ自体が烏滸がましいようである。

 ウィリングネスは気分ではなく、直接的に指導したり説明したりできたりするものでもない。自転車の乗り方や楽器の弾き方、技能を要するスポーツのやり方を直接説明できないのと同様なのだ。

引用:ACTをまなぶ〜セラピストのための機能的な臨床スキル・トレーニング・マニュアル,pp68

そのために、ACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)には、「空き缶モンスター」、「アイズ・オン」、「ミスター不快を探して」などのウィリングネスを体験するエクササイズが多数用意されている。

とはいえ、ここでそのエクササイズをやることはできないので、気になる方は、ACTを実際に受けて欲しい。

さて、今回は以上になりますが、

僕はツイッターでも認知行動療法(ACT含む)に関する情報を発信してます。

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参考書

①ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)をまなぶ

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