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統合失調症とはどんな病気ですか?という質問に答えるのは簡単ではない

統合失調症とは

やまだです。

本エントリーでは、心療内科や就労以降支援施設で働く僕が

「統合失調症とはどんな病気ですか?」

という質問に答える記事を作成しました。

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統合失調症とは?

精神病に分類される病気の一つで、思春期から30歳代にかけて発症することが特に多いとされます。ただ、40代以降でも発症することもあり、その場合は「遅発性」と呼ばれるそうです。

統合失調症は約100人に1人の割合で発症する病気だそうで、1000人に10人、10000に100人ってことですね。確率にすると1%ですね。これを多いと思うか少ないと思うかは難しいですね。ちなみに、日本国内におけるコロナ感染者数は、7月1日発表で「18,545人」なので、日本の総人口を1億3千万とすると「1.4%」です。

どうでしょう?

そんな変わらない気がしますね。

イメージ作りにこちらの動画も参考にさせてもらいましょう。

発症時期について以下の様な情報がありましたね。

  • 男性・・・10代後半から20代前半
  • 女性・・・20代後半から30代前半

ということでしたが、この違いには何か意味があるのでしょうか。気になりますね。

統合失調症の原因

「統合失調症の根本的な原因はわかっていない」これが一般的に言われていることです。ただ、精神病の分類では、統合失調症は内因性の精神病に分類され、遺伝的要因と環境的要因(対人関係や生活環境によるストレスなど)が関与していると考えられています。

「内因性」の意味がわからない方は↓↓こちらから

こんにちは。 心理士風のやまだです。 本日は、精神医学における、「外因性・内因性・心因性」という原因ごとの違いを...

脳の脆弱性が発症に関与している?

ということで、統合失調症の発症には「いろんな要因が絡みあってる」と考えるのが、妥当なようですが、発症の基盤には、失業、離婚、死別、虐待、就職などのライフイベント後に多いとされます。なぜなら、環境の変化は大きなストレスが伴うからです。

とは言っても、同じストレスを経験しても全員が病気になるわけじゃないことから、統合失調症の発症には、ストレスへの対処能力とストレスに対する弱さ(ストレス脆弱性)という個人的な問題が関与していることになります。

つまり、統合失調症を発症する人は、「ストレスに弱い」ということになりましょうが、ここで言っていることは、「脳の弱さ」ということです。「弱さ」というともっと良い表現があるかもしれませんが、とにかく、一般的に考える「心が弱い」というのとは意味が異なるということだけ頭に入れておきましょう。

で、遺伝的要因や環境的要因よってこのような「脳の脆弱性」が作られると、ライフイベントなどがきっかけで統合失調症が発症すると考えるわけですね。

脳内物質の変調

すると、「脳の脆弱性」ってなに?という疑問が生まれると思うのですが、この1つに「脳内物質の変調」が挙げられます。そして、その代表例が、ドパミン仮説です。脳内におけるドパミンという神経伝達物質の働きが過剰になっていることが統合失調症の症状を引き起こしているという仮説です。

詳しくは↓↓こちら

やまだです。 本エントリーは、統合失調症の症状に関係しているとされる ドパミン仮説について深掘りをしていきます。 ...

遺伝的要因

動画では、精神病に関連する遺伝子のうちいくつかは、統合失調症と強い関係性があるとのことでした。その理由は、当事者の家族が統合失調症に罹患する確率はそうでない人に比べ10倍高く、一卵性双生児の場合片方が、当事者だと、もう片方が罹患する確率は40%ということでした。

これを聞くと確かに、遺伝が原因ですと結論づけたくもなりますが、逆に言うと、60%の一卵性双生児では罹患していないのですから、遺伝だけで決まるとは言い切れないことがわかります。

一応、他の参考書とも照らし合わせをしておきましょう。

遺伝子が同じである一卵性双生児が2人とも統合失調症を発症する確率は48%とされています。これが二卵性双生児になると17%に下がり、統合失調症の親から生まれた子どもでは、13%と、遺伝の影響はさらに低くなります。遺伝がリスクを高めることはありますが、それがすべてではないということです。

(引用統合失調症 理解を深めて病気とともに歩む,2017より)

環境的要因

では、環境的要因はどうでしょうか?動画では、「ウイルス感染」や「薬物使用」を環境的要因として取り上げています。その一方で、遺伝的・環境的要因のリスクがともに低い人でも統合失調症を発症する人がいるというのですから、やはり「これが原因だ」と断定はできないですね。

それと、動画では触れられていませんでしたが、出産前の母親の影響も環境要因には含まれる様です。

 統合失調症の患者さんでは、胎児期に母親に何らかの感染症や中毒があったり、出産時に難産であったりした割合が高いと言われています。また、統合失調症の患者さんは、低体重であった頻度が一般よりも少し高いと言われています。

(引用:統合失調症 理解を深めて病気とともに歩む,2017より)

加えて、統合失調症の人は、冬から早春にかけての生まれの人が多いらしいのですが、それは、冬に感染症が流行することが関係しているということも言われてます。だとすると、2020年に生まれてくる子はものすごい心配ですよね。何が心配って、コロナ感染がきっかけで、2040年あたりから統合失調症の患者数が急激に増える可能性があるからです。

 実際に、インフルエンザなどのウイルス性疾患が流行した年に生まれた人に、統合失調症の患者さんが多いとする報告もあります。

(引用:統合失調症 理解を深めて病気とともに歩む,2017より)

というより、統合失調症に限らず、障害を抱えた人が増えるのかなあという気もしてますがね・・・。

症状

続いて、症状をみていきましょう。症状の捉え方としては、「陽性症状」と「陰性症状」がよく知られています。また、この症状を「急性期・消耗期・回復期」の様に時系列で追うことで、統合失調症の症状の変動がよりイメージしやすくなります。

陽性症状と陰性症状

陽性症状は、幻聴や妄想のように、健常者には体験されない特異な症状のことを言われます。一方、陰性症状は感情の平板化や意欲の低下、思考の貧困など、通常あるべき機能が経過の中で失われていく症状のことです。

スイスの精神科医であった、ブロイラーは、統合失調症の症状について、4つの基本症状をあげています。

  1. 連合弛緩・・・思考のまとまりがなくなること
  2. 両義性・・・矛盾する感情が葛藤を起こすことなく共存している
  3. 自閉的ひきこもり・・・周囲に無関心になり自分の世界に没入する
  4. 感情の硬化・・・感情に乏しくなり平板化する

急性期・消耗期・回復期

では、この陽性・陰性症状がどの様な経過で現れるのかをみていきましょう。

まず以下のグラフをご覧ください。

このグラフの縦軸と横軸は、次のことを意味しています。

  • 縦軸・・・気分の変動(中央の横線を基準として、波が上に振れるほど気分の高まりを意味し、下に振れるほど気分の低下を意味する)
  • 横軸・・・時系列(急性期→消耗期→回復期)

急性期

グラフは左側からはじまり、急性期において、気分が急激に高まります。この時に、誰かが自分を批判している声が聞こえたり(幻聴)、誰かに見張られているのではないか(幻聴)という症状が現れるのです。これが先ほどの陽性症状ですね。

陽性症状について詳しく知りたい方は↓↓こちら

やまだです。 心療内科や就労移行支援施設で働いている僕が、統合失調症の症状について知識をまとめています。 「障がいと言わ...

消耗期

急性期の激しい興奮によって、エネルギーを使い果たすと、症状は一旦落ち着きます。これが消耗期です。しかし、この期間は、よくなったというわけではないとうことです。「消耗期」という言葉のイメージ通り、「一時的に疲れている状態」と捉えるのが良さそうです。なので、この時期には、よく眠る様になったり、無機質で無関心になります。それがすなわち、感情の平板化意欲の低下ということであり、陰性症状ということですね。

回復期

消耗期を乗り越えると、回復期に入ります。この期間は、行動範囲が広がり、意欲も見られる様になります。ただ、この辺りの判断は、かなり個人差があって、その人のパーソナリティも考慮しなければいけなでしょう。というのも、表面上、冷静沈着に見えて、淡々と日々やることをこなし、「この人は大丈夫だろう」と思っても何かがきっかけで急に、体調が悪くなったり、あるいは、全くやる気がなく、不安ばかりを訴えている人が、急にいろんなことを始めることがあります。ですから、統合失調症にはこの様な波があるということを知ったした上で、「その人特有のリズム」を理解しようとすることが大事ということになりますね。

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