質問紙法についてのまとめ記事。
質問紙法の定義、メリット、デメリット、代表例を記してます。
スポンサーリンク
目次
質問紙法とは
質問紙法とは、あらかじめ用意された各質問項目に回答者が「該当するor該当しない」などを回答することにより、性格特徴を把握しようとする検査のことを言う。
質問紙法のメリット
質問紙法を用いることに利点には次のような項目が挙げられる。
統計的な処理をすることにより、客観的な解釈が可能
たとえば各質問 項目の回答について”はい”を2、”どちらでもない”を1、”いいえ”を0と設定することで、数量化が可能。数量化ができるということは、すなわち統計的処理が可能ということであり、客観的なデータが得られるという意味である。投影法とは異なり、検査者の主観は入りにくい。
集団実施が可能
複数人に質問紙を配布し、同時に実施することが可能。
検査者の熟練に左右されにくい
実施方法は統一化されているため、検査者によって大きな違いが生じにくい。これも検査者の熟練が必要な投影法とは異なる。
質問紙法のデメリット
質問紙法を用いる欠点として、次のような項目が挙げられる。
無意識的側面が捉えられない
自己評価での回答になるため、自分が認識していない無意識的な側面は回答に反映されにくい。その点、投影法では、無意識的な側面が反映されやすい。
回答バイアスが生じやすい
自分をよく見せようとしたり、社会的に望ましい回答を選んでしまったりすると、回答の歪みが生じてしまう。
言語能力に依存する
質問項目を正しく読み取ることができなければ正確に回答することができない。そのため、幼児など、一定の言語能力がないと判断される者に対しては使用できない。
質問紙法の代表例
代表的な質問紙法には、MMPI(ミネソタ多面的人格目録)やYG性格検査がある。