この記事では、「追従性眼球運動と跳躍性眼球運動の違い」を知りたいと方向けの記事です。
結論を述べると、前者は「見続ける機能」、後者は「視点を切り替える機能」という機能が違っています。
具体的には・・・
- 追従性眼球運動って何?
- 跳躍性眼球運動って何?
という内容について触れ、両者の違いをより深く理解することができるはずです。
体験的エクササイズも入ってますので、楽しみながら読めるようになってます。
それでは本編に入りましょう。
追従性眼球運動とは
追従性眼球運動は、特定のものを見続けるときの目の動きのことを言います。例えば、ボールの動きを目で追ったり、ある1点を見続けることもこの眼球運動に含まれます。従って、この眼球運動に困難があると、本を読むときに読み飛ばしが多くなったり、手元を注視するということが苦手なので、はさみを使うとか、シールを貼るとかそういったことの苦手さに繋がります。
それでは、以下の図版において、上から述びる線を眼で追ってみてください。ペンや指でなぞるのは禁止です。
さて、いかがでしたでしょうか?
上の印から下の同じ印までミスなくたどり着けたら、あなたの追従性眼球運動機能は適切に動いていると言えそうです。
跳躍性眼球運動とは?
跳躍性眼球運動は、ある地点から別の地点へ視点を移す眼球の動きのことを言います。この眼球運動が苦手だと、例えば、マルチタスク(複数の同時作業)が苦手になります。あるいは、板書なんかも苦手になるでしょう。なぜなら、黒板(地点A)からノート(地点B)に視点を切り替える作業が必要だからです。
それでは、以下の図版内の数字を、1から順番に眼で追ってみてください。もちろんペンや指を使わずに、眼の動きだけで試してみてください。
さて、いかがでしたでしょうか?
ミスなく番号を追えたなら、、あなたの跳躍性眼球運動機能は適切に動いていると言えそうです。
まとめ
最後に、もう一度「追従性運動と跳躍性運動」についてまとめておくと・・・
- 追従性眼球運動は、特定のものを見続けるときの目の動きのことで、読書の時に必要な目の機能。
- 跳躍性眼球運動は、ある地点から別の地点へ視点を移す眼球の動きのことで、文字を書き写す時に必要なめの機能
ということなんですね。したがって、両者の違いは、「対象を見続ける機能」と「視点を切り替える機能」という機能に違いがあるというのが結論になります。
参考文献
それでは最後に、参考文献のご紹介です。
①発達の気になる子の学習・運動が楽しくなるビジョントレーニング
②発達障害の子のビジョン・トレーニング