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質的研究をポンコツ化させる、7つの記述特徴

質的研究の特徴

ども、心理士気取りの山田です。

昔の自分を振り返るという意味で、ブログっていいですよね。

いかにポンコツなこと書いてたかわかりますからね。

というわけで(どういうわけ?

舞い戻ってまいりました、質的研究というトピックに。

このエントリーを読むことで

  • 質的研究の記述に見られる、NGなパターン

がわかります。

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ダメな記述=薄い記述

まずはじめに言っておくと、今回のダメな例やら良い例やらっていうのはこちらの書籍を参考にしてますので、もっと詳しく知りたいという方はご購入ください。

僕はまだまだ研究法については、まだまだヒヨッコなので、データを読まされたところで正直それが良くて、どれが悪いかなんてのは好き嫌いでしか判断できないと思われます。
ただ、佐藤氏によると
過去10数年来の質的研究ブームにともなって、質的方法による研究報告書が続々と刊行されるようになってきた。しかし、そのなかには、深刻な問題を抱えているものも少なくない。質的研究が陥りがちな落とし穴は、次のような7つのタイプの「薄い記述」として整理してみることができる
(引用:質的データ分析法,新曜社より)

なんだそうです。

いやー、そもそも質的研究ブームがあったことすら知らんわけですが、ここからわかることが2つありますね。

  1. ポンコツ=薄い記述
  2. 薄い記述には7タイプある

ということです。

で、それが以下ということです。

そこで、佐藤氏が述べる「7つのタイプの薄い記述」を具体的にみていきましょう。

読書感想文型

第一の「薄い記述」がこれです。

「読書感想文」というワードを聞くだけでなんとなくイメージできますよね。

記述が「考察」ではなくただの「感想」になってるのではないか?というのがこのタイプを目の当たりにした時の僕の印象です。

事実、このタイプの記述的特徴として

  1. 「私は〜と感じた」や、「著者には〜のように思える」というような書き方
  2. データの考察が1種類のデータや、二次的資料に基づいている

この2点があるそうです。

既に刊行されている他人の著作や書簡集、文芸作品や流行歌の歌詞あるいは映画作品などをひたすら主観的印象にもとづいて読み取り、それを文化的・社会的背景と関連させて論じていったりする研究などは、その典型例であると言える。(引用:質的データ分析法,新曜社より)

ご都合主義引用型

お次のポンコツ記述が「ご都合主義引用型」です。

 どうひいき目に見ても、自分の主張にとって都合の良い証言だけを取り上げているとしか思えないような論文や著作である。

(引用:質的データ分析法,新曜社より)

なるほど、ありますよね。これ。

自分も無意識にやってそうです。

ちなみに、この「ご都合主義型」になってしまう理由として、発表媒体に分量制限があるためだと佐藤氏は述べてます。

で、この克服法として、「傍証」の提示を示してます

説得力のある議論を展開するためには、引用された証言の「傍証」となるような情報(他の証言、観察記録、個人誌史等に関わる情報)を盛り込む必要があるのだが、ご都合主義的引用型の場合は、発表媒体の物理的な制約のためにそれができなくなってしまっている

(引用:質的データ分析法,新曜社より)

とはいえ分量がその原因なので、「傍証」を示すためには、「伝えるための的をより絞り込む」という作業にもっと時間をかけるべきだった、あるいは、そこに時間をかけて練り直すということになりそうですね。

キーワード偏重型

3つ目のパターンは、このキーワード偏重型です。

論文全体の主張や発見事実をひと言で言いあらわせるように見えるキーワード的な概念を提示したり、それを現象に適用したりすることそれ自体が目的ではないかと思われるような報告書や論文

(引用:質的データ分析法,新曜社より)

これはどういうことなんでしょうね?

僕の理解としては

A「これなんて言うか知ってる?」

B「いや、しらん」

A「◯◯って言うんだよね〜」

っていう知識マウントとってドヤ顔してる人様な人なのかなと思いましたが、どうなんでしょう。

こういうやりとりってそれを聞かされた方が「だからなんだ」とか「ダレ得?」とか思いますよね。

研究っていうのは、社会の役に立つ発見があってこそなので、上記の様な現象が起きるとまあ、「本来の目的」からはずれてるよねって話なのかなと。

で、話を戻しますが、この様なタイプの記述をしてしまうと「ペットコンセプト(お気に入り概念)」を生み出すことに繋がり、その著者のモノの見方の偏りにつながることにもなる様です。この状態に陥ると、抽象事象と具体事象の往復運動が欠如することになり、結果として薄っぺらい中身のない分析しかできずそれが記述に現れるということなんですね。

要因関連図型

4つ目のポンコツタイプは、「要因関連図型」であり、その詳細は

質的レポートの中には、要因同士の関係を直線や矢印で結んで示した図式として提示するものがある。その図式を、十分な根拠や説明もなしに調査や研究における最終的な結論を示すものとして使ってしまうと、本書で言う「薄い記述」の一タイプになる

(引用:質的データ分析法,新曜社より)

とのこと。

つまり、「図を使うなら、ちゃんと説明しろよ」ってことですね。

僕も、質的データの分析結果図をいくつかみてきましたが、それだけ見ても絶対にわかりません。ちゃんと説明がないとわからないのですが、どこから図を見ていけばいいのかという流れが掴めないことが多いです。

そこにも研究者の意図があるのでしょうが、いずれにせよそれを補うためにも言葉は必要ということなのでしょう。

ディテール偏重型

5つ目のパターンは、「ディテール偏重型」です。

個々のエピソードや現象全体については興味深い記述がかなりの量にわたって盛り込まれてはいるものの、その複数のエピソードのあいだの関係を一貫した論理で説明できるような、しっかりとしたストーリーないし説明図式が提示されていないもの

(引用:質的データ分析法,新曜社より)

これ以前に取り上げた、4つのポンコツタイプは、データ収集が甘いことが原因としてありましたが、「ディテール偏重型」を含むこれ以降の3タイプは、その表出に問題があるとされるもののようです。

ということを前提に考え咀嚼すると、「点と点を線で繋げられていない」というのがこのタイプの特徴であると僕は受け取りました。

なので、佐藤氏は、この手の記述を「ルポルタージュ」と揶揄してます。

引用過多型

6つ目は、「引用過多型」です。

 個々の資料やデータに対する著者の思い入れが強すぎるために、収集したデータを十分に「刈り込んだ」上で提示することができず、たとえば聞きとり記録を長々と、時には数ページにもわたって引用してしまう。

(引用:質的データ分析法,新曜社より)

「刈り込んだ」という言葉からもわかる様に、そのまま掲載しすぎってことでしょうかね。

発表媒体に制限があることを考慮すると、下手すれば、ご都合主義引用型を引き起こす原因にも通じてくるのでは?と思ってしまいましたが、どうなんでしょうね。

自己主張型

最後は自己主張型です。

質的レポートのなかには、調査や研究における著者自身の体験内容や感情についての記述があまりにも前面に出すぎており、全体としては、非常に狭い適用範囲しか持たないものがある。

(引用:質的データ分析法,新曜社より)

質的研究は、これを気をつけないといけないですよね。

社会に貢献するたの研究が、自分の主張を正当化するための研究になってしまうと、それは研究とは言えないでしょう・・・・

参考書

いかがでしたでしょうか?

あなたの質的データをポンコツ化する7つの特徴がわかりましたね。

この落とし穴にはまらない様、研究を進めていきましょう。

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