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心理学研究における面接法

心理学研究における面接法 やってまいりました。

研究法シリーズ

第一弾

今回は面接法について

冷静と情熱の間からお届けしたいと思います

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研究における面接法

面接法とは、調査者が調査対象者と顔を合わせ、ある目的を持ち聞き取りをする手法のことです。ただ、心理学において面接法と言うと、臨床的面接法と調査的面接法の2つがあるんですよ。

ご存知でした?

前者は、クライエントの心の問題改善を目的として行われるのに対し、後者は、面接者が調査したい事柄を明らかにすることを目的として行われる点で違いがあります。

ですので、今回のエントリーで取り上げるのは

調査的面接法ということです。

調査的面接法の目的と分類

調査的面接法の目的は、研究仮説の生成or検証です

要は仮説を作るためにやるのか、仮説が正しいか確認するために用いられるのかって話ですね。

ただ、ここで注意があります

調査的面接法は、その目的に応じて、質問の内容やその順序統制によって3つに分類されます。だから、目的を明確にしておかないことには使い分けができない

何にでも言えることですね。

「目的」がない人は周りの情報やら人の意見に振り回されます。

話を戻します。

調査的面接法の分類でしたね。1つは、事前に準備しておいた質問内容とその順序通りに面接を実施する構造化面接。⒉つめは、文脈に応じてその順序、内容、表現を変更する非構造化面接。3つ目が、質問項目は準備せず、テーマだけ決めて面接を実施する半構造化面接です。

面接法の利点

 面接法には次の様な3つの利点があります。ただ、ここでは利点としてのべますが、何事も利点と欠点は表裏一体なので、そのことを意識して1つずつ見ないといけませんね。

無意識的側面の情報を得ることができる

まず、調査対象者からより深みのあるデータを得ることができることが挙げられます。

これは、調査対象者に対して、質問の意図を確認したり、発展的な質問ができるがゆえです。ただ、それ故に時間がかかるため、大量のデータを一度に得ることは困難です。

非言語情報を得ることができる

次に、しぐさや表情などのような非言語情報からもデータを得ることが可能な点が挙げらレます。この非言語にも注意を払うことで、無意識的側面をより効果的に捉えられることができすよね?

ただし、言語情報も含め、それらの数量化が困難ななので、情報の解釈が主観的にならざるをえません。なので、面接法を実施する際には、その技量が問われます。

柔軟性が高い

最後に、面接の形態にもよりますが、文脈や状況に応じて、融通が効く点が挙げられます。ただし、それゆえに面接者の熟練は必須です。なぜなら、条件の統制がしやすい質問紙法に比して、面接者の技量によって聞き出せる情報の内容や、情報量に差が生じるからです。

面接法の留意点

以上を踏まえると、面接法の実施するためには次の様な事項に留意する必要があるとわかります。

目的の明確化

てはじめに、面接法を実施する目的を明確にしましょう。

ちゃちゃっとね。

面接法の分類のところでも述べましたけど、

面接の目的が、仮説検証なのか、仮説生成なのかを明らかにするわけです。

それが決まるだけでも、前者なら構造化面接、後者なら非構造化面接を用いるなどある程度の枠組みが定まってくるからです。

同時に、仮説検証の場合、全体の構成や質問項目を練りこむ必要がありますよね。その際は、対象者が答えやすい流れになっているか、質問量は一般的な許容範囲を逸脱していないか、表現は適切かなどの点に注意を払うことも忘れずに。

調査対象者の選定

調査対象の選定も進める必要がありますよね。

調査者は無作為抽出によって選定されることが望ましいです。もちろん

ただ、面接法の特徴を考慮すると、面接を実施してから研究テーマに沿った属性を備える対象者を選定することは非現実的なので、適切な面接対象者を選定するため、フェイスシートを作成し実施する必要もあるでしょう。

フェイスシートってなんでしょうね?

面接トレーニング

質問設計を終えたら、面接者の面接訓練を実施します。

「ぶっつけ本番でいいっしょ」なんて貧困な発想をお持ちの方はいないですよね?

何事も準備と練習が重要です。

また、

面接中の逐語記録を残すため、テープレコーダーと、視覚情報を記入するための記録用紙を準備します。その際は、メモ用紙の不足や、テープレコーダーの故障なども想定して準備を進めましょう。

いざ面接の前に

上記の準備を終えたら、いよいよ面接本番。

面接を行う際は、ラポールの形成が非常に重要です。なので、時間厳守はもちろんで、服装や、場所の選定にも配慮しましょう。開始時には、挨拶と自己紹介をし、改めて面接条件の確認します。面接の目的、録音の許可、記録の保管方法、結果の公表etc….

面接の進行は、全体を通して、共感的・受容的に進めます。調査的面接であるため、客観性は重要ですけど、対象者の負担を減らすためにも臨床的面接法を意識すると良いです。

というか、ラポールの形成とか言ってる時点でその辺りは意識しないとあかんですよね。

で、この一連の経過を辿って収集されたデータを量的ないし質的に分析するというのが、面接法の流れというわけです。以上。

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