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フロイトが述べる性発達段階について

フロイトの性発達段階

はじめに言っておく

僕は、眉唾ものが嫌いである。

なので、当然、精神分析も嫌いである。

「それじゃあ、あんた。こんな記事書くんでないよ」

と野次が飛んできそうだが、眉唾ものと同じくらい、よく理解もせず物事に好き嫌いの判断を下す人間が嫌いだ。

なので、この記事を書く理由は、

詰まるところ、「粗探し」ということになるが、精神分析について理解を深めたいという方には価値あるコンテンツなのかもしれない。

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そもそも使い所がよくわからない

「フロイトの性発達段階」について、まず最初に取り上げたい苦情はこれ

「使いどころがよくわらない」

ただ、この手の文句はフロイトの性発達段階に限ったことではなく、防衛機制etcにも同じことが言える。

もちろんこれまでに、「フロイトの発達理論っていうのは、これこれこういう理論なんですよ」と漠然と教えられり、勉強したりしてきたが、

率直な感想は

「ふーん、だからなに?」

である。

で、この様な印象を持ってしまうのは、精神分析の全体像を把握できていないことに起因すると考えられる。そこで、僕なりにもう少しマクロな視点から”フロイトの性発達段階”を調べてみることにしたわけだ。

無意識の意識化に立ち返ってみる

そもそも、精神分析的心理療法の目指すところは、「無意識に抑圧された葛藤や欲望を意識化することだ」というのは周知の事実かと思われる。

では、それが具体的に何を意味するか?

という一歩踏み込んだ問いについて、

東京教育大卒の国分先生は次の様に述べている。

「今まで気づかずにいた自他の行動(反応)の仕方やくせに気付き(例、ニヤニヤ笑い)、そういう行動(反応)やくせの意図を知り(例、失愛恐怖のためだった)、なぜそういう感情を持つに至ったのか。その由来を発見することである。通俗的に言えば、無意識の意識化とは、自他の性格を知ることである。」

(引用:カウンセリングの理論,国分康孝,pp47-48より

つまり、性発達段階とは、無意識の意識化に必要な自他の性格を捉えるためのツールということになる。そして、この文章の後に、精神分析的性格理論について述べられていくのだが、そのことを図示すると以下の通りだ。

精神分析的性格理論

繰り返しになるが、”フロイトの性発達段階”という枠組みは、自身ないし、他者の性格を理解するための1つの手がかりということですね

つまりどういうことかと言うと、

精神分析って、過去志向かつ無意識志向がその根幹にありますよね?

で、それらの意味する所をざっくりまとめると、

①人間は欲望や欲求に従って行動する動物である

②欲求や欲望は無意識に存在する

③その欲求や欲望は過去に作られたものである

④その過去に問題があると、現在の行動に問題行動(神経症)としてあらわれる

こんな感じになります。

だから、どうするのかと言うと、生育歴(過去)を追うわけですね。

精神分析では。

これについても国分先生がわかりやすく説明してくれているので引っ張っておきます

 たとえばおかしくもないのに笑う人間は、そういうかたちでしか「人の好意がほしい」「人の攻撃を防ぎたい」という欲求を充足できないのである。そしてその原因は多分幼少期に、そういう愛想笑いをしなければ生きられない状況にあったのであろうと推論するつまり今ある彼は過去のどこかでの経験の結果なのである原因なしに愛想笑いのくせが身につくはずはない火のないところに煙は立たず、の思考方法、これが精神分析の基本である。 このことを決定論とも因果論ともいう。

(引用:カウンセリングの理論,国分康孝,より

だそうです。

ただ、ここで少し考えてみてください。

人間の過去ってそんな30分やそこらで全て語れるもんじゃないですよね?

そこで、個人の欲望やトラウマを形成するきっかけとなった出来事が、

発達段階のどの時期にあるのかを、

ある程度予測するためのツールとして「フロイトの性発達段階」があるわけです。

防衛機制からトラウマの所在を見立てる

具体的には、「防衛機制」と「性発達段階」の2つを用いて、問題行動から逆算します。精神分析では、問題行動≒防衛機制と考えますが、ご存知の通り、防衛機制にはいくつか種類があります。

アンナ・フロイトが体系化した防衛機制につていのまとめ。 防衛機制とは 防衛機制とは、不快な欲求や体験から自我を守...

詳細は⬆️⬆️のエントリーに譲りますが、ここでの論旨は

それぞれの発達段階において、特徴的な防衛機制があるということです。

したがって、

今現在クライエントが表出している防衛機制から、

そのルーツが過去のどの段階にあるのかを導き出すことができるということです。

フロイトの性発達段階を用いた見立て

各発達段階

以上を踏まえて、各年齢ごとの発達段階に目を通してみようかと思う。ちなみに、発達段階を知る上で、知っておくべき概念に”固着”があります。固着とは、達の過程で欲求の過度な満足あるいは不満によって起こるとされ、固着が起きる発達段階を固着点と呼びます。つまり、固着が原因で表出されるのが防衛機制というわけです。

口唇期(生後〜1歳半)と口唇性格

 生後から1歳半までの時期を口唇期(oral phase)と呼ぶ。授乳により母親から栄養を得ようとする時期。

 この時期に、適度な欲求充足が得られると、楽観的かつ社交的で、さらにはエリクソンのいう基本的信頼感が獲得される。一方、この時期に固着点がある人を口唇性格と呼び、他者への依存心が強いパーソナリティ傾向となる。

 乳児が空腹を感じる前にミルクを与えられるような、不快感や欲求不満の体験が少ない場合、怠慢や過度な依存心、図々しさなどに繋がる。一方、空腹にさらされ続けたり、適切な世話をしてもらえないなど、過度な欲求不満や挫折を味わった場合には、悲観的、貪欲、不信感などが特徴となる。

(引用:臨床心理学(New Liberal Arts Selection),有斐閣,p168,より

 ちなみに、統合失調症、重篤なうつ病、双極性障害、重篤なパーソナリティ障害は、この時期にある病態として知られていて、病的ではない場合でも、おしゃべり、喫煙、アルコールへの耽溺など、口を動かしたり、口から取り入れる物に惹きつけられる傾向が見られるそうです。つまり、これらが、この時期に特有の、体内化(呑み込み :incorporation)、取り入れ(摂取:introjection)、投影(projection)、否認(denial)といった防衛機制なのでしょう。

肛門期(1歳半〜3歳)と肛門性格

 この時期は、トイレトレーニングの時期に相当し、『一定期間我慢し、適切なタイミングで放つ』ことがテーマとなるが、これは欲求の充足を延期するためのいわば、訓練なのだそうだ。

 肛門期に固着があると肛門性格とされ、頑固・倹約・几帳面と特有の防衛機制に、反動形成(reaction-formation)、打ち消し(undoing)、隔離(isolation)、知性化(intellectualization)がある。

固着が極端な場合、頑固、帳面、倹約、とパーソナリティ傾向となる。逆に、適度だった場合社会ルールに従いつつも自律性を獲得することができ、真面目ではあるが、柔軟性を備えた性格となる。ただし、前者と真逆の、だらしない、金銭にルーズなどの性格傾向同様に肛門性格とされる

また、この時期の固着点があるとされる疾病に、強迫症がある。手洗いを何度も繰り返して島たり(手洗い強迫)、何度鍵を閉めても心配で確認してしまう(確認強迫)などの強迫行為は、防衛機制でいうところの打ち消し(undoing)隔離(isolation)ということなのだろう。

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