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暴露法(エクスポージャー)とは

暴露法(エクスポージャー)

この記事では、暴露法(エクスポージャー)の技法の1つ、フラッディングを中心に解説してます。

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暴露法(エクスポージャー)とは

暴露法(エクスポージャー)とは、不安を感じる状況に想像上または、実際に直面させることでその状況に慣れていき、不安を感じないようになることを目指す行動療法の1つです。クライエントの状況に応じて神経症全般に用いられる可能性を秘めていますが、特に不安障害に効果があるとされてます。

フラッディングと系統的脱感作法の違い

ただ1つ、この定義に沿って考えると、ややこしい部分があります。というのも、この定義だと、系統的脱感作法は、暴露法(エクスポージャー)に含まれるではないか?と思うのです。そして事実、その通りなのです。では何がややこしいのか?というと、書籍などを見ると、系統的脱感作法と暴露法(エクスポージャー)が別々の概念として掲載されていることが多いため、よく理解しないとこの3つの概念が渾然とします。なので、この3つの概念の位置付けを下図の通り整理しておきました。

フラッディングと系統的脱感作の関係

この図から言いたいことは、フラッディングと系統的脱感作はどちらも”暴露法(エクスポージャー)”の下位概念に当たるということです。では、双方で何が違うかというと、脱感作を行う際の、スタートポジションに違いがあります。どちらを行うにしても不安階層表を事前に準備しますが、下記のように、フラッディングはアップダウン、つまり、不安得点が高い項目からはじめます。一方、脱感作法の場合、ボトムアップ、つまり、不安得点が低い項目からはじめます。このように、2つの技法ではスタートポジションに違いがあります。

フラッディングと脱感作の違い

作用メカニズム

フラッディングの作用メカニズムは、古典的条件付け(レスポンデント条件づけ)とその消去として説明することができます。消去とは、反応が強化の随伴なしで繰り返し生起するとき、その反応が徐々に弱められること、と定義されます。

例えば、”人前にでる”⇨”赤面する”というのは、人間にとって割と生理的な反応です。そしてこの一連の反応を心理学的な概念で述べると、人前にでる=無条件刺激、赤面する=無条件反応となります。この説明でわからない方は下記のページを参照ください。

【6/11(火)更新】心理学の学習者向けにオペラント条件づけとレスポンデント条件づけの違い及び、それぞれの条件付けについて詳細をまと...

そして、人前にでる行為を繰り返すと、”学校にいく”とか、”会社にいく”という行為だけで赤面するという反応が形成されるかもしれません。あるいは、何らかの出来事がきっかけで周りに人がいる場所に行くだけでもこの反応が汎化したとしましょうか。汎化とは、似たような刺激(人がたくさんいる)に対して同様の反応(赤面する)を獲得してしまうことを言います。しかし、神経症の場合、この反応や汎化が過剰になっているため生活を送る上で問題なわけです。すると、そのような人が赤面を避けるために、”人前にでるときは学校や会社に行かない”とい行動を選択するかもしれません。その結果、本人には、非常に不快な思いをせずに済むので、それは本人にとって良い結果になってしまいます。このように、この”休む”という行動は強化されてしまうのです。

そこで、暴露法(エクスポージャー)が登場するわけです。なぜなら、暴露法(エクスポージャー)は、このような回避行動(休む)による不安低下(不快な思いをせずにすんだ)の悪循環を打ち破る方法だからです。不安刺激(人前にでる)に晒されても、回避行動(逃げる)を取らせないで耐えてもらうと、実際に害はないため、時間が経てば不安は徐々に下がります。これを何度か実感してもらうと、刺激と反応の間の強固な結びつきが解消され、恐怖刺激に晒されても不安反応が出ない状態に変化していくことができます。

暴露法の手順

暴露法を行う際にはまず、クライエントの問題をアセスメントします。先ほどのように、どのような刺激によって、どのような反応(不安症状)が起きているかというつながりの把握が必須です。次に、不安階層表を作成します。クライエントの悩みの種や状況を列挙してリスト化します。

不安階層表を作成したら、暴露(エクスポージャー)に進みます。暴露法(エクスポージャー)には、想像で不安場面をイメージするやり方と実際に不安を引き起こす場面を体験するやり方の2種類があります。想像の場合、危険のない空間で、不安を感じる場面を、想像し、声に出して話してもらい、その不安感と向き合い、慣れていくことを体験します。一方、現実場面を直接体験する場合、実際に不安を感じる場面や状況に直接出向きます。どちらの方法にせよ、自分1人でやることもできますが、サポートしてくれる人物がいた方が望ましいでしょう。

ただし、ここで1つ注意点があります。暴露法(エクスポージャー)はある程度の効果がでるまでやめてはいけません。ある程度というのは、”不安が少し軽減した”と実感できるまでという意味です。なぜなら、不安が軽減されないと、ただ不安感だけが残った体験が繰り返されてしまい、暴露法を避ける行動が強化されてしまうからです。

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