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心理学で用いられる消去〜問題行動への対処〜

心理学 消去とは

 消去とは条件づけの成立後、その条件づけを失わせるための手続きのことを言います。これは、人の行動が、強化されなくなると徐々に失われるということを意味しています。例えば、人前に出ると足がすくむ(レスポンデント条件づけ)という敏感な方や、好きなおもちゃを取り上げると泣き喚く(オペラント条件づけ)子供に対してこの”消去”という手続きを適応することができます。

条件づけがわかってない方は⬇︎⬇︎⬇︎を先にお読みください

本記事は↓↓こちらに移管しています。 6月中にはこちらのページも削除しますので、あらかじめご了承ください。
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消去とは、強化子を与えないということだ

それでは、消去の具体例について、⬇︎⬇︎⬇︎の記事を読んだことを前提に説明しますね。

発達障害児に限ったことではないが、子どもと接する場合、100%問題行動(社会的に望ましくない・やめて欲しい行動)に直面する。例えば、...

子供の問題行動の原因には、要求・注目・回避・自己刺激の4つがあり、それらが強化子として機能しているということを述べました。そして、これらの問題行動を対処するための手段の1つとして”消去”を用いることになります。言い換えるなら、上記4つの強化子を与えないということです。

消去の例

 例えば、ある子供が、保育園から帰る時間になっても一向におもちゃを片付け様としないため、おもちゃを取り上げたら、”泣き喚く”という問題行動が生じたとします。これを三項随伴性に当てはめて考えると、以下の様になるのですが、泣き喚くという行為に耐えきれず、おもちゃを渡してしまうと、問題行動は強化されてしまいます。

三項随伴性は⬇︎⬇︎⬇︎で詳しく述べてます

三項随伴性とは、行動療法を行う前に用いられる行動分析のことをいうが、その際の行動を先行条件(弁別刺激)⇨行動(反応)⇨結果という3つ...

そこで、消去手続きとしては、次の様になります。

決して、おもちゃを返さないのです。泣き喚くという相手の行動に根負けせず、強い姿勢を貫くことが重要です。

消去=無視ではない

 また、『消去=無視する』という対応だと思ってる方が多い様ですが、必ずしもそうとは限りません。より適切な表現をするのであれば、対象となる相手に得をさせないということです。

少し考えてみましょう。

 例えば、子どもの夕飯にピーマンを出した時に、泣き喚くという行動がみられたとします。この場合、果たして”無視をする”という対応は適切なのでしょうか?

違いますね。なぜなら、泣き喚くことによって子どもは”ピーマンを食べる”行為を回避することができてしまうからです。

だとすると、この場合の”無視する”という対応は、”強化子”として機能することになります。これはいけません。つまり、消去する場合の対応は、ケースバイケースなのです。そこで、一つの考える枠組みとして、消去は三項随伴性の”AとCの部分を統一する”という様に覚えておきましょう。

 

 要は、”ピーマンを食べてね”という働きかけをひたすら続けるのです。これをひたすら続けることで、この”泣き喚く”という行為が消去されます。ただし、消去をする上で、注意をしなくてはいけないことが一つあります。それは”消去バースト”です。簡単に言えば、”問題行動がエスカレートすること”です。

 例えば、ただ泣き喚くだけだった子供が、暴れまわったり、あるいは、物を投げたりするなどの様に、行動の変化が挙げられます。なので、消去を施す際は、この消去バーストに耐えるべく心の準備をしておくことが重要です。

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