子育てに悩みのお母さま。
初めまして、心理士のやまだです。
こちらのエントリーでは、「我が子の、エコラリアをどうにかしたいが改善方法がわからない?」という方に向けて情報を発信しています。
具体的な手続きはABA(応用行動分析)に則っているため、ABA?アバ?何それ?という方はリンクを参照してください。
また、エコラリアについて知識を深めたいという方もリンクをたどってください。
エコラリアの改善は2人がかりが基本
エコラリアを改善するためには、人員が2人必要です。
なぜなら、エコラリアを1人で改善しようとする場合、
「これ何?」、「これ何?」
「ちがうよ」、「ちがうよ」
「りんご」、「りんご」
の様に関わり手の言葉全てを真似してしまうからです。
これは、「これ何?」の意味も「ちがうよ」の意味もわかっていないから起きていることが考えられます。
しかし、意味を教え様にも、それすら危ういというのがエコラリアの難しいところなのです。
では、「その言葉の意味」を教えるためにはどうすれば良いのでしょうか?
その答えは1つです。
「体験から学ぶ」
これに尽きます。
エコラリアを改善する手順
では、その具体的な手順をいかに示します。
- こどもに対して対面しているAさんは、りんごを持って「これなに?」と質問する。
- こどもを抱きかかえている、もしくは、こどものすぐ後ろに位置しているBさんは、すかさず『りんご』と耳元でささやく
- Aさんは、すかさず「こどもにりんごを渡す(強化する)」
この流れに沿って、適切なタイミング子どもが「りんご」と返せる様になっったら、Bさんは徐々に「ヒント」を減らします。
つまり、最初は「りんご」と言っていたのを次は、「りん・・・」にし、それでも言えたら、「り・・・」の様に、文字数を減らしていくのです。
最終的に、「これ何?」、「りんご!」というやりとりが補助なしでできる様になればいいのですから。
それでもうまくいかない場合
とは言っても、自閉度が高い場合、それでもうまくいかないことがあります。
その場合、一度、「何これ?」、「りんご」、「りんごもらえる」というやりとりを見せるなど工夫しましょう。
さらにそれでもダメな場合、このやりとりがうまくできた場合の、本人(子ども)の動画を撮影してそれをみせましょう。
その後に、先のやりとりをするとうまくいくこともあります。
「これ何?」に答えることがエコラリアの改善ではない
それと、このことをしっかり念頭におきましょう。
このやりとり=エコラリアが改善したということではありません。
厳密に言えば、「何これ?」の言葉の意味がわかったにすぎません。
もっといえば、「何これ?に対する受け答え」が物が「りんご」に限ってしかできないこともあります。
なので、これを「みかん」でもできる様になる、次は、「これどこ?」の様に質問を変えてもその意味を理解して答えられる様になることこそ真の意味でのエコラリアの改善と言えます。
ABAを学んでみませんか?
この記事を読んでABAに興味を持って頂けたのであれば、ぜひ以下の動画コンテンツも参考にしてみてください。より深い知識が学べます。それではまた。