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M-GTAを理解するシリーズ〜分析焦点者とは〜

m-gta 分析焦点者

ようこそいらっしゃいました。

M-GTAを理解するシリーズで、「分析焦点者」なる概念を理解するためのエントリーです。

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分析焦点者とは

まず、M-GTA全体における「分析焦点者」なる用語の位置づけを、上図で確認しておいてください。ご覧頂いてわかる通り、「作業項目」の中の一つです。

ただし、「分析焦点者」について理解しようとする時、「研究テーマ」と「分析テーマ」は密接に関連していますので、その3つを合わせて理解することを意識するのが良さそうです。

今回は、「分析テーマ」と「分析焦点者」の関係を中心に扱いますが、以下でその関係を掴んでください。

  分析焦点者というのはその研究において設定される視点で、実際にデータ提供に協力してくれた人たちを抽象的に限定集団化したものです。

例えば第2部で「高齢夫婦世帯における夫による妻の介護プロセス」という研究例を説明していくのですが、「」部分が分析テーマで、分析焦点者は要介護の妻を介護している夫という設定になります

引用:ライブ講義M-GTA 実践的質的研究法,pp117-118より

  • 分析テーマ・・・「高齢夫婦世帯における夫による妻の介護プロセス」
  • 分析焦点者・・・「要介護の妻を介護している夫」

ということになるわけですね。

したがって、「分析テーマ」はあくまでも「テーマ」であるため、複数の人物が含まれることがあります。一方で、「分析焦点者」は、「条件に該当する特定の人物」ということになります。

分析焦点者のイメージ

分析テーマと分析焦点者の関係がわかったところで、分析焦点者についてもう少し詳しくみておきましょう。

分析焦点者は実在するのではなく、解釈のために設定される視点としての他者です。内的他者です。実際の協力者を抽象的に設定したのが分析焦点者ということになります

この説明だけではまだよくわかんらないという方のために、以下のイメージ図を用意しました。つまり、全人口(母集団)に対して以下の条件に該当する範囲の人たちを「分析焦点者」として設定しています。

  • 一人暮らし
  • 自炊してる
  • 男性
  • 30代

この条件に該当する人は、不特定多数存在することになります。つまり、この視点から、分析をすることによって得られた結果は、「一人暮らしで自炊をしている30代男性」についての説明する上で、有力なエビデンスとなるわけです。

 分析結果は分析焦点者を通して、つまり、同じような立場にある人たちに対しても説明力、応用力を持ちうるのです。

引用:ライブ講義M-GTA 実践的質的研究法,pp117-118より

逆説、「一人暮らしで自炊をしている40代女性」に対しては、説明力や応用力はないということになりますね。なぜなら、その視点から分析をしたわけではないからです。

ですので、M-GTAでは「分析焦点者」という方法論的限定を行い、分析を進めていくことが大事なんだという考え方なわけですね。

おわかりいただけたでしょうか?

それではまた。

参考書

①ライブ講義M-GTA

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