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生徒指導と教育相談の違い

生徒指導と教育相談

臨床心理士の専門業務の1つにはコミュニティアプローチがあるが、その中の学校教育場面にスポットをあて”生徒指導と教育相談”という概念についてまとめておく。

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生徒指導と教育相談の違い

結論ファーストで、まずこの結論について取り上げておくと、文部科学省では次の様に述べられている。

 教育相談と生徒指導の相違点としては、教育相談は主に個に焦点を当て、面接や演習を 通して個の内面の変容を図ろうとするのに対して、生徒指導は主に集団に焦点を当て、行 事や特別活動などにおいて、集団としての成果や変容を目指し、結果として個の変容に至 るところにあります。

(文部科学省:生徒指導提要 第5章〜第8章より引用)

つまり、個人を対象としているか、集団を対象としてるかが大きな違いと言える。これを踏まえ、それぞれの詳細について説明を加えていくとする。

生徒指導とは

 生徒指導は、子供の学校適応を促進するために重要な役割を担っていると言えるが、こちらも文部科学省の定義があるのでまずそちらを確認しておきたい。

 生徒指導とは、一人一人の児童生徒の人格を尊重し、個性の伸長を図りながら、社会的資質や行動力を高めるように指導、援助するものであり、学校がその教育目標を達成するための重要な機能の一つである

文部科学省:生徒指導提要 第5章〜第8章より引用)

生徒指導の特徴①

 生徒指導は、それが教育の一貫であるため、意図的、計画的、組織的に行われなければならない。具体的には、計画が立案され、実践され、そして評価を行うという一連の過程を意味する。つまり、生徒指導が価値のあるものであるためには、結果が伴わなければならず、そのための過程ってことです。

生徒指導の特徴②

 生徒指導には、大きく分けて積極的指導と消極的指導の2つがあります。積極的生徒指導とは、全ての児童生徒が健全に育成されることを目指した教育的な営みのことをさし、消極的生徒指導とは、問題行動が発生した時に、その解決を測ることを目的に展開される働きかけのこと。

これを図解すると下記の様になる。

積極指導と消極指導

また、消極的指導と積極的指導は、個人を対象とするかによって次の様に区分できる。

 積極的指導消極的指導
個別指導進路指導における三者面談治療的なカウンセリング
集団指導薬物乱用防止教育
問題発生後の指導・説明のための集会

教育相談とは

 続いては、教育相談についてであるが、冒頭でも述べた通り、学校教育相談は、学校教育において子供一人一人を見つめようとする個別性の視点を与えるものであると言える。

 ただし、生徒指導と教育相談は対立的なものではなく、両者は相補的な関係にあるする見方が現在は重視されている様だ。学校教育は集団一斉型をとることが多いが、その中でも子供の発達や適応状態に合わせて、個別的指導や支援が求められ、学校教育相談の考え方はその中心となるものだと言える。

 その様に考えると、学校教育相談の意義と目的は、問題解決的というよりは成長促進的な、指導的というよりは援助的な視点をもつ、あるいは働きかけをするといった機能にあると言える。

まとめ

以上がそれぞれの概念についての簡単な説明になり、その違いについては冒頭にまとめた通りだが、これらを踏まえそれぞれの位置付けを図示すると次の様になると判断できる。

生徒指導と教育相談の領域

教育相談が

・個別性を重視した概念

・問題解決的というよりは、援助的

・生徒指導と相反するものではない

と考えるなら、生徒指導の中の個別指導がそれに当たる。ただし、消極的指導については、問題解決的なので、その比重は、積極的指導に置かれていると考えるのが妥当である。よって、個別の積極的指導である、進路指導は、生徒指導かつ教育指導とも言える位置付けに当たるのではないかと考えられ、この様な配置になると共に、進路指導のみは太字でマークした次第である。

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