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心理学における研究法の全体像と種類

研究法の種類分けが非常にややこしく、理解をする上で、絶対にそれぞれの位置付けの様なものを把握しておかねばならない。大まかなイメージ図を作ったので、参考にすると良いかもしれない。

研究法の全体

各概念の詳細はこれから説明するわけだが、ざっくりと、仮説生成型の研究および技法と、仮説検証型の研究とその技法はそれぞれセットで理解しておくべきだろう。そうすれば、各技法の分類も理解しやすくなる。

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研究法を分類する

研究法を理解するためには、必ず、その分類基準ごとにそれぞれ対象となる概念があるわけだが、大枠の仮説生成型と仮説検証型どちらで用いられるのかという視点を意識しておくのが望ましい。

目的による分類

目的で研究法を分類した場合、法則定立的研究と個性記述的研究に別れる。

目的による分類

法則定立的研究

法則定立的研究とは、人間の心や行動に関する普遍的で一般的な法則を導き出すことを目的とする研究のことである。ヴントのライプチヒ大学における心理学実験室の創設以来、心理学は哲学的な思想で人の心を語るのではなく、客観的なデータを収集し、それを明確な根拠として人の心に関する理論を構築する科学であることを目指してきた。そのため法則定立的研究は近年まで心理学研究の中心であった。

個性記述的研究

人間が生きる環境は複雑であり、発見された一般法則が常に現実生活に適するとは限らない。そのような法則定立的研究の欠点を補うために、特に発達心理学や臨床心理学の分野で注目が集まり始めた研究が個性記述的研究である。

個性記述的研究では、自然な現実場面で、時間の経過とともに変化する特定の個人をありのまま記述していくことを目的とする。事例研究などがこの個性記述的研究に分類される。あくまで個人の記述であるため、得られた知見を一般化することは難しく、異なる事例同士の比較も単純にできないが、法則定立的研究で導かれるような一般法則では分からない個人の微細な側面を総合的に捉えることが可能である。

データ収集の方法による分類

研究法をデータの収集方法により分類した場合、主に、実験法、質問紙法、観察法、面接法がある。

データの収集法による分類

実験法

 実験法とは、独立変数のみ異なり、他は全て統制された2群を用意し、従属変数の比較を行う手法。実験法によるデータ収集は、因果関係を明らかにできるという利点がある。ただし、実験という特殊な環境で起こったことが現実場面でも必ず起こるとは言い切れない。そのため、実験法から得られた知見については、現実場面に、適用できないという批判がある。

質問紙法

 質問紙法とは、質問紙を配布しそこに記入を求めることで、データを集める手法。質問紙法は、実験法と比較して実施が容易で、しかも多くの人数からデータを集めることができるため、広く用いられる。一方で、質問紙法の欠点には、現実自己ではない理想自己が反映されなど、回答の歪みが生じやすいことが挙げられる。

観察法

 観察法は、調査者自身が調査対象を、直接観察して把握する手法。観察法は、言語を必要としないため特に言語が困難な対象に適用できるというメリットがある。欠点としてはあくまで自然な行動を対象とするため、観察対象の行動が静止するまで待たねばならないこや、データの収集に、観察者の主観が含まれる点が挙げられる。

面接法

 面接法は、調査者が被調査者に直接質問して、口頭で回答を求める手法。面接法は、服装や髪型、視線やしぐさ、声色や話し方などの、非言語的情報収集が可能な点で有用である。しかし、情報の収集にあたり、調査者の主観が入りやすいことや、数量化が困難であるため、得られた知見を一般化することが困難である。

データの処理方法による分類

研究法をデータの処理方法で分類した場合、量的研究と質的研究の2つに分けることができる。

データの処理方法による分類

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