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精神分析的心理療法(psychoanalytic therapy)とは

3大療法

精神分析的心理療法は、日本で主流とされる”精神分析”、”来談者中心療法”、”行動療法(認知行動療法)”といった3大療法のうちの1つである。

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精神分析療法とは

精神分析的心理療法とは、問題行動の原因を、クライエントが受け入れられない欲望や葛藤を無意識に抑圧することで生じると考える。そのため、抑圧した欲望や葛藤の意識化とその意識化に耐えうる自我の強化を目指す心理療法である。

精神分析の理論体系は、局所論、構造論、経済論、力動論、発達論の5つとされ、全体的な特徴として、精神分析は、徹底して過去指向である。

局所論

局所論とは、人の心が意識・前意識・無意識の3領域からなるとするフロイトの理論である。この局所論を使って、精神分析の考え方を説明すると下の図のようになる。

局所論

①過去の体験が②トラウマ化された時に、それに耐えうる自我が無い場合、防衛機制として、トラウマは③無意識に抑圧される。そして、このトラウマが原因となり、神経症や不適応として表面にあらわれるわけだ。このままでは、生活が困難なため、原因となっているトラウマを”夢分析”や”自由連想法”④意識化するという流れになる。

構造論と力動論

構造論とは、人のパーソナリティがイド・自我・超自我の3領域からなると考える理論。イドは、快楽原則に基づき、超自我が道徳原則に基づき、自我が超自我とイドのバランスを調整するといった関係になっている。そして、このバランスが保たれなくなると自我が防衛機制を発動させるわけだが、その防衛機制こそが精神障害でもある。この様に、自我がバランス調整できなくなることにより障害が生じるとする考え方を力動論と呼ぶ。

この力動論を図にすると下の様になる。

自我が、超自我・イド、そして現実からの圧力を調整できている場合、自我は健康なはけ口としてその圧力を発散する。ただし、自我にかかる圧力が変わり、自我がそれに耐えうる発達をしていない場合、その負荷が防衛規制として現れる。

力動論

構造論×局所論×力動論

ここまでの説明を掛け合わせて説明すると次の様になる。

自我がバランスを保てている

下の図の左側に意識・前意識・無意識と記したのが、局所論のことで、人の心の階層を表している。そして、イド・自我・超自我がそれぞれ心の階層のどこに位置するのかわかる様に示した。自我は意識と前意識に属する部分があり、超自我は全ての領域に、そして、イドは無意識に存在する。赤の矢印は現実、超自我、イドから自我にかかる圧力をあらわしている。

そしてここからはあくまで、イメージとしての説明だが、現実+超自我から自我にかかる圧力=イドからかかる圧力である場合、自我がバランスを保たれているとしよう。そうすると、

現実からの圧力=1、超自我からの圧力=1、イドからの圧力=2、であり、現実(1)+超自我(1)から自我にかかる圧力=イドからかかる圧力(2)で均衡が保たれている。そのため、防衛機制は働かず、その圧力は健康なはけ口として発散される。これが正常な状態

自我が正常な場合

自我がバランスを保てなくなる

一方、下の図が異常な状態をあらわしている。トラウマについては局所論の項目で説明した通りだが、もう少し詳しく言うと、無意識に存在するイドと超自我が肥大化することで自我にかかる圧力が大きくなる。これにより、現実=1、超自我=2、イド=4となり、そのバランスが不均衡になるよって、自我が防衛機制を発動するわけだ。

自我が均衡を保てない状態

発達論

では、このイドや超自我の肥大化の原因となっているトラウマはどこからきているのか?答えは、過去だ。繰り返すが、精神分析は、徹底して過去指向である。

 フロイトは、心の平均状態が失われた時に、その処理道具として自我が無意識的かつ反射的に発動させる防衛機制の概念を提唱したわけだが、例えば、少し具体性を持って、ある二十歳の個人を考えてみる。この人が、現実に外的ストレスに見舞われたとする。その状況がかつて幼児期に経験したストレスの内容と類似していると自我が認識すると、心の一部が退行し、過去に活発に使われていた防衛機制を発動させることがある。つまり、それこそがトラウマの原因だと考えるのだ。その防衛機制が20歳現在のの社会生活を送る上で、不適切で過剰であれば、それは神経症の症状となる。ただし、精神性的発達段階のどの時期に心的外傷を経験したかにより、活動する防衛機制が異なるため症状も微妙に変化する。

その際の手がかりとして、フロイトは、性的な身体活動部位の発達的変化から、口唇期(0-1歳半)、肛門期(1歳半-3歳)、エディプス期(3歳-6歳)、潜伏期(6歳-12歳)、性器期(12歳以降)、の5つの精神性的発達段階を提唱したのだ。

発達論

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