高次脳機能障害(Hihger Brain Dysfunction)

高次脳機能障害

高次脳機能障害についてのまとめ記事です。

高次脳機能障害とは

高次脳機能障害とは、緻密な情報処理がうまくいかなることにより、記憶・注意・言語・感情などの機能に障害を残す状態。

身体上の障害とは異なり表面的には目立たない点、本人も意識しにくいため理解されにくい点、診察場面よりも日常生活で出現しやすい点が特徴としてあげられる。

原因

脳卒中や交通事故などによる脳の損傷が原因。8割が脳卒中によるもので、1割が交通事故などの脳損傷によるもの。つまり、高次脳機能障害は、後天性脳損傷の障害である。

分類

高次脳機能障害の下位分類には、失認症(半側空間無視・身体失認)、失行症、注意障害、遂行機能障害失語症、などがある。

失認症

失認症とは、「ある感覚を介して対象物を認知することの障害」をいう。感覚障害や意識障害がないにも関わらず、視覚や聴覚、触覚などのうち1つの感覚から入力された情報だけでは対象の物を認識できなくなる。

失認症(反側身体失認)

身体失認は、主に、脳の右半球を損傷することによって左側に生じる。具体的には、以下の様な症状が見られた場合は、身体失認が疑われる。

(例)麻痺してる手足を他人の物だと思ったり、動くと主張する。

失認症(半空間無視)

左右どちらか一方への意識が向きにくく、人や物、起こっている事柄に気づかないことがある。ひどい症状になると、完全に見落としてしまう。

(例)移動してる時に、物や人にぶつかったり、つまずく傾向が見られる。

失行症

手足は動かせるが、意図した操作や指示された動作が行えないため、ジェスチャーや日常生活の簡単な動作を行うことが難しくなる。

失効症と診断されるためには、指示された内容が理解できていること、指示内容を実行する側の上肢に運動障害や感覚障害がないことが条件になる。

具体的には以下の様な症状が見られた時に、失効症が疑われる。

(例)簡単な動作や、習慣的な動作(”バイバイ”)ができない。

(例)服をうまくきることができず、上着の袖口から頭を通そうとしてしまう。

注意障害

注意や集中力が低下するために、活動を続けられる力や(持続性注意障害)、多数の中から必要なことを選ぶ力(選択性注意障害)、同時にいくつかのことに注意を向けることが難しくなる(容量性注意障害)。

(例)簡単なミスが多い

(例)歩きながら会話ができない、または壁にぶつかる

遂行機能障害

生活をする上で必要な情報処理を整理、計画、処理していく一連の作業が困難になる。

具体的には以下の様な症状がある。

(例)計画通りに実行できない。

何時にどこで?の約束を実行しようとする時、どのくらい前に家を出るのか、交通手段はどれを使うと早いのかの判断がうまくできない。

失語症

話す、聞く、読む、書く、4つの側面全てが障害される。

失語症は、前頭葉のブローカ野の損傷によって生じる運動性失語と、側頭葉のウェルニッケ野の損傷によって生じる感覚性失語に分類される。

運動性失語(ブローカ失語)は、言語を理解しているが、発音や流暢さに困難を示す状態で、感覚性失語(ウェルニッケ失語)は、逆に、発音や流暢さは問題ないが、言語理解に困難を示す状態。

(例)言いたい言葉と異なる言葉を発話する

→”おかず”を”おずか”と言ってしまう。

(例)相手の話してる言葉が理解できない

→”ラーメンって何?

社会的行動障害

行動や言動、感情をその場の状況に合わせてコントロールできなくなる障害。

(例)依存症・退行

子供に戻ったようになり、すぐ人に頼る。自分で判断ができない・

(例)共感性の低下

相手の立場や気持ちを考え思いやることができない。

記憶障害

事故や病気の前に経験したことが思い出せなくなったり、新しい経験や情報を覚えられなくなった状態をいう。

(例)新しいことが覚えられない、同じことを何度も聞く、物の置き場所を忘れるなど。

地誌的障害

地誌・場所に関してのみの障害で、よく知っているはずの道で迷ったり、地図を見て道順を理解することが難しいのは、地誌的障害である。

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