ゲシュタルト療法とは

ゲシュタルト療法

人間性心理学のアプローチの1つ、ゲシュタルト療法について。

スポンサーリンク
スポンサーリンク




ゲシュタルト療法の理論

ゲシュタルト療法は、パールズが提唱した心理療法。彼は、個人の欲求と体験との関係を図と地というゲシュタルト心理学の用語を用いて説明し、排除されていた自己の部分が統合されることで個人のゲシュタルトが完成されるとした。

 ゲシュタルトという言葉は、”形”、”全体”、”完結”、”統合”を意味するドイツ語からきている。従って、その名のついた心理療法も、クライエントが自らの欲求を形にして表現したり、人や物事を”全体”として捉え、心残りなど終わっていない経験を”完結”へと目指し、まとまりのある方向へ人格の”統合”を志向することを援助するものである。

そのため、実践上、パールズは、精神分析のような過去の体験や生育歴を探求するのではなく、クライエントの”今、ここ”での体験と身体と感情の全体の関係性に重点をおいた。これはまさしく、人間性心理学の考えに基づいていると言える。

ゲシュタルト療法の方法

 パールズは、神経症などの症状は、2つ以上の欲求が分割され、図として統合されていない状態であるみなした。そして、”今、ここ”での怒りなどの不快な感情や感覚を捉え、それらを言語的・身体的に表出し、最終的にはそれらについて気づきを得るように促す。この気づきにより、排除されていた欲求が統合されることで、個人のゲシュタルトが完成され、統合された人格に置いて円滑な欲求の図地斑点が起こるとされる。つまり、ゲシュタルト療法における治療者の役割はクライエントの”今、ここ”における自明な現象を取り上げて、クライエントが気づきを持つ機会を提供することにあると言える。

代表的な技法

ゲシュタルト療法の具体的な技法には以下がある。

エンプティチェア・・・自己や他者になり、空のイスを移動して座りながら対話を行う。

ファンタジートリップ・・・イメージを活用し、ファンタジーの世界の中で未知の自己や他者に出会う旅をする。

夢のワーク・・・夢の登場人物や物事になり、夢を体験する。

ボディワーク・・・身体の一部分になり、表現する。

図と地について

 意識に上がってくるものをゲシュタルト療法では、”図”といい、意識下にあるものを”地”と呼ぶ。例えば、あなたが友人に対して”私を睨みつけるのはやめて欲しい”と””では思っていてもなかなか言えないとする。しかし””として上がってきて発言することができ、その後、友人から、”悪かったよ”と応答が返ってきた場合は、”すっきり”するであろう。すなわち”地”にあったものが、”図”になり、そして応答を得て気持ちが”すっきり”するのである。これを図地反転と言う。

今、ここ

 繰り返しになるが、ゲシュタルト療法では、”今、ここ”と言う現在性に注目する。それこそがクライエントないし相手の理解を得る手がかりだからだ。

 少し考えてみて欲しい。自分の目の前にいる相手が話す問題は、悩み体験にせよ、トラウマにせよ、それは、過去のものだと言える。あるいは、億劫や不安などは、未来に起こることだと言える。しかし、過去にせよ未来にせよ、介入と言う観点からは”今、ここ”においてしか関われない。過去に戻ることも、未来に行くことも不可能だ。解決したり、経験できるのは現在しかない。それ故、ゲシュタルト療法では、過去の問題を”今、ここ”で再体験したり、未来を”今、ここ”で先取りして体験することを心理的治療的招きとしていると言える。

スポンサーリンク
スポンサーリンク




スポンサーリンク




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする