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家族療法とは?(定義・学派・技法)

家族療法

家族療法について、定義、学派、その技法についてまとめてます。

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家族療法とは

家族療法とは、家族全体を相互作用しあう一つのシステムとみなし、その家族全体に働きかけようとする心理療法のこと。

家族療法の学派は多数あるが、共通しているのは、

①システム論に依拠していること

システム論では、家族全体を1つの有機体として捉える見方をする。

②家族間のコミュニケーションを重視していること

③チームによって治療にあたること

以上3つとされている。

IPと円環的因果律

家族療法においては、問題行動や症状を呈している人物のことをIP(Identified Patient)と呼び、IPとは、”患者とみなされる人”を意味する。

家族療法は、基本的にシステム論に基づいているため、IPの問題は、IP個人の問題だけではなく、家族システムが十分に機能していないために生じていると考える。そのため、家族メンバーそれぞれが問題の原因であり、結果でもある可能性があると考えられる。このような考え方を円環的因果律と呼ぶ。

さまざまな学派

学派創始者特徴
コミュニケーション学派Jackson,DDベイトソンの家族研究プロジェクトのメンバーであった、ジャクソンが創設したMRI(Mental Research Institute)で行われたアプローチ
構造派家族療法MInuchin,S(ミニューチン)家族のシステム構造に重点をおいたアプローチ。適切な世代間境界をもつ家族への再構築を目指す。
戦略的家族療法Haley,J.(ヘイリー)様々な技法を戦略的に駆使して、積極的に介入していく。
多世代派家族療法Bowen,M.(ボウエン)ジェのグラムを用いて家族投影過程や、多世代伝達過程の情報を集め、その情報に基づいて家族関係を変化させることを目指す。
システミック家族療法Palazzoli,M.Sら(パラゾーリ)ミラノ派の家族療法。家族関係を明らかにするような情報収集に重きが置かれ、円環的質問を特徴とする。
精神力動的家族療法Ackerman,Nら(アッカーマン)精神分析的概念を家族力動の中で考察し、全体としての家族を提唱した。また、”母として”、”妻として”などの、家族関係における役割意識がパーソナリティ構造に与える影響について注目した。

具体的な技法

最後に、家族療法における具体的な技法を紹介しておく。

関係づくりのための技法 ジョイニングと多方面への肩入れ

ミニチューンの提唱した概念。ジョイニングは、参入や仲間入りという意味であり、家族の中に直接的・積極的に参加する技法。

肩入れとは、共感的理解のことで、セラピストが家族メンバー、1人1人に対し肩入れしていく方法を多方面への肩入れという。これにより、セラピストは全員から等距離にある関係を築くことができる。

アセスメントのための技法 ジェノグラムと家族イメージ法

 ジェノグラムは家族図ともいい、三世代ほど遡る家系図のこと。問題を整理したり介入方針を立てる際に役立つ。

家族イメージ法は、家族成員に見立てたシールを用紙に配置するもので、個々が家族に抱く視覚イメージを明らかにし、かつそれを家族が共有できる。

介入のための技法 リフレーミング・逆説処方・問題の外在化

リフレーミングは、意味づけを変容させること。たとえば、子供の問題行動は迷惑行為であるが、子供は問題行動を起こすことで両親が協力するきっかけを作っている、と意味づけを変えることができる。

逆説処方は、症状の治癒とは矛盾するような介入を行うことで、そこから逃れられないという性質を治療的に利用する。治療的ダブルバインドとも呼ばれる。

問題の外在化は、家族メンバーの中に、内在化されているような問題を、外在化させ客体化させることで、問題に対してより取り組みやすくしようというもの。

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