疾病性と事例性の比較

疾病性と事例背についての比較です。

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疾病性と事例性

疾病性とは、見立てに置いてクライエントの病的側面に目を向ける視点、一方、事例性とは、クライエントの生活的側面に目を向ける視点のことである。心理士が臨床心理学的支援を行う場合、臨床心理査定を通じて、クライエントが経験している不適応の問題を明らかにし、治療仮説・治療計画を明らかにすることが求められるが、この時に重要なのは、クライエントが”どのような病気を抱えているか”ではなく、”どのような生活上の困難を抱えているか”である。つまり、臨床心理学的支援は、基本的に事例性を重視する営みだと言える。

例えば、統合失調症で休職した会社員のクライエントを考えてみる。そこで、不眠、抑うつ、気力の減退、偏った認知など、症状に着目して統合失調症などの兆候を見いだすのが疾病性。

一方、本人や家族はその状態をどのように考えているのか、同じ職場に戻ることは得策なのか、職場や家庭の支援はあるのか、などといった、個人の社会生活に注目するのが事例性である。

事例性に注目した場合、その後の支援として、本人のカウンセリングを通じた心理支援のほか、家族への支援、職場との関係調整など、生活全般を見据えた上での援助活動が考えられる。ただ、疾病性を見逃して精神医学的な治療の機会を逸することは望ましくないので、医師との連携のもと病気の治療を目指すことも重要である。もちろん、疾病性だけに偏ってしまえば、そのクライエントに固有の心理的、社会的側面を見失う。心理臨床は事例性を基礎としつつ、疾病性も考慮することで、適切な支援に繋がるのである。

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