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フロイトとユングの理論の違い

精神分析学

精神分析における、フロイトとユングの理論の違いについてまとめてます。フロイトとユングの接点、リビドー、診療患者と治療スタンス、治療法の違い(自由連想と夢分析)、夢に対する考え方、エディプスコンプレックスとエレクトラコンプレックの違いなどについてに触れてます。

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フロイトとユングの接点

フロイトとユングの接点は、人間の行動が無意識的な力によって決定されるという精神分析学的な考え方にあった。もともとユングは、精神分析学の創始者であるフロイトから教えを受けていたが、考え方の違いからフロイトのもとを離れている。

無意識に対する考え方の違い

フロイトとユングの大きな違いは、まず、集合的無意識をめぐる考え方にある。フロイトは人の心のモデルを、意識・前意識・無意識の三層構造に分けた。一方で、ユングは、無意識を個人的無意識と集合的無意識にわけ、集合的無意識は人類が普遍的にもつ無意識であると考えた。以上の様に、2人の無意識に対する考え方は異なっている。

性に対する考えの違い

無意識のみならず、性に対しても2人の考え方は異なっていた。フロイトは、人間の無意識の中核をエディプス・コンプレックスにあるとした。エディプス・コンプレックスとは、フロイトの性発達段階において、男根期に児童が抱く心理的葛藤のことで、防衛機制対象関係論にも繋がりがある。

一方で、コンプレックスという語はもともとユングの語であるが、ユングはフロイトの論が性に重きを起きすぎていることを批判した。ユングが唱えたコンプレックスとは自我を脅かすほど強い感情の複合体のことであり、コンプレックスとの対決がその人の個性化を促す。この複合体には集合的無意識も関与している。

エディプス・コンプレックス

補足として、エディプス・コンプレックの葛藤の流れを下記に示しておく。

①ペニスの存在により自分が男であることを意識する

②母に対する性愛を抱く

③父に対して敵意を抱き、排除を考える

④父からの報復を恐れ、去勢不安を抱く

⑤その結果、母への性愛と、父への敵意を抑圧する

⑥父への同一視を起こす

エディプス・コンプレックスを通して、幼児は、男らしい振る舞いや考え方を形成すると共に、道徳原則に基づいて行動できる超自我も形成することができる。

リビドーに対する考え

また、ユングとフロイトは、リビドーに対する考え方にも違いがあった。端的に言えば、精神分析を行う際の”性”という1つの切り口への比重の置き方の違いである。フロイトはリビドーを、人間の行動エネルギーの根源(動機)は性であるという意味で使い、ユングはより一般的な生命の力の意味で、リビドーを用いている。例えるなら、異性のパートナーを選ぶときに、フロイトは、性生活の観点のみで選んでいたとすると、ユングは、性生活も重要視するが、それだけでなく価値観、生活力、コミュニケーション能力なども考慮していたという話だ。

診療患者と治療スタンスの違い

同じ精神分析学を仰ぐもの同士であったが、2人の考え方の違いに影響を与えた要因として、診療した患者の違いがあるとも言われている。フロイトは、過去に神経症患者を多く診療し、一方で、ユングは、統合失調症患者を多く診療したのだと。

それにより、2人の治療スタンスにも大きな違いがあった。フロイトは、非合理なことを合理的に明確にしようとする態度だったのに対し、ユングは非合理のさらに奥底に進もうとする態度であった。

この辺の対立については、ユングとフロイトを題材にした(ユングよりではあるが・・・)映画”危険なメソッド”でも描かれている。僕は、先に映画を観てイメージ作りをしてから色々学んだけれど、こういう知識を念頭に持って映画を観た方が俄然楽しめるはず。

また、2人は共に夢分析を用いたが、フロイトは、無意識に抑圧された欲望などを意識化しようとし、ユングは、昔話や神話の連想から、夢のテーマを集合的無意識に接続していく拡充法を採用している。

治療法の違い 〜自由連想法と夢分析〜

また、ユングもフロイトも夢分析は用いたのだが、フロイトは、自由連想法を好み、ユングは、夢分析を好んだと言われている。

自由連想法とは、ベッドに横になってもらい、頭に浮かんできた言葉を話してもらう介入方法である。これは、普通の会話の場合と異なり、道筋を立てずに、心に浮かんできたことを批判も選択もせずにありのまま話すという基本原則に沿って行われる。特徴は、連想が直線的であること。直線的というのは、バナナ→黄色→信号→道路・・・といったように、次々と頭に浮かんだものから思い浮かぶものを列挙していくことである。先ほど紹介した危険なメソッドでもユングがクライントに対し、自由連想法を用いているシーンがあるので参考にすると良い。

一方、夢分析とは、クライアントが意識できる顕在夢を手がかりとして、欲望が反映されるという潜在夢を解明する介入方法のこと。ユングの考えによれば、神経症とは自我と無意識の関係のバランスが崩れた状態であり、夢はこの2つのバランスを回復させる機能であるとしている。夢分析の特徴は、連想が基盤となるイメージから離れないことにある。例えば、バナナ→黄色→バナナ→猿→バナナ→皮・・・・などのように、バナナを基盤に連想を展開する。

自由連想と夢分析

象徴に対する考え方の違い

介入方法の違いからもわかる様に、フロイトとユングの間には、夢分析の中で行われ象徴分析に対する考え方にも違いがあった。フロイトは夢は願望充足であり、象徴を抑圧された物を代理として表すごまかしだと捉えた。一方、ユングは夢をごまかしではなく、自我に対する補償であり、何か未知のものを伝えてくれる象徴であると考えた

精神分析の全体像はこちらに詳しくまとめてます↓↓↓↓

精神分析的心理療法は、日本で主流とされる”精神分析”、”来談者中心療法”、”行動療法(認知行動療法)”といった3大療法のうちの1つで...

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