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オペラント条件づけとレスポンデント条件づけ(古典的条件づけ)の違い

パブロフの犬

オペラント条件づけとレスポンデント条件づけの違い及び、それぞれの条件付けについて詳細をまとめました。

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2つの条件付けの違い

これらの条件付けには、まず目的に違いがある。オペラント条件付けは、行動の生起頻度を”増やす”、あるいは、”減らす”ことを目的とする。一方、レスポンデント条件付けは、ある対象の快や不快を操作することが目的となる。そのため、オペラント条件づけが、先行刺激なしで自発的に発生する行動を条件づけの対象とするのに対し、レスポンデント条件づけは、先行刺激に対する条件反射を条件づけの対象とする点で違いがある。ただし、”違い”とう観点から述べるとこのような説明になるのだが、これではわかりづらいためそれぞれの条件付けについて詳細を述べていく。

オペラント条件づけ(Operant Conditioning)とは

オペラント条件づけは、スキナーが実証した概念。生得的な反応である、オペラント反応に報酬刺激ないし、嫌悪刺激を随伴させ、その反応の生起頻度を決定する手法。オペラント行動とは、生体のあらゆる自発的な反応のことを言い、先行刺激なしで発生する反応を意味する。例えば、オペラント条件づけの具体例として有名なのは、スキナー箱のネズミ実験であるが、ネズミが”動き回る”、”餌を食べる”、”電気を消す”というアクションは全て自発的な反応だと言える。

スキナー箱の実験

百聞は一見に如かずということで、下記の動画がスキナーのそれである。ネズミが電気を消すと、溝から餌が出てくるという仕組みになっている。ここでは、”電気をつける”行為がオペラント反応であり、この場合、”電気をつける”ことに、”餌を与える”という”報酬刺激”を付随させることで、”電気をつける”というオペラント行動を”強化”しているのである。つまり、電気をつけるという行動を繰り返し行うようになるということだ。ちなみに、強化とは、ある行動の生起頻度を増やすことである。逆に、ある行動の生起頻度を減少させることを”罰”という。

(例)電気を消す(オペラント反応)⇨餌が出てくる(報酬刺激)⇨電気を消す行動の増加

An example of a Skinner Box

報酬刺激と嫌悪刺激

補足説明として、報酬刺激とは、生体にとって、快となる刺激で、嫌悪刺激とは、不快となる刺激のことを言う。オペラント行動に報酬刺激を加え、行動の生起頻度を上昇させることを正の強化。オペラント行動に嫌悪刺激を加え、行動の生起頻度を低下させることを正の罰と呼ぶ。一方、嫌悪刺激を除去して行動の生起頻度を上昇ささせることを負の強化報酬刺激を除去して、行動の生起頻度を低下させることを負の罰と言う。つまり、刺激を与える(随伴)場合は、”正”、刺激を除去する場合を”負”と考えれば良い。

表にすると以下の通り。

強化と罰

具体例

このオペラント条件付けを、三項随伴性に当てはめて具体例を考えてみる。三項随伴性とは、人の行動を”先行条件⇨行動⇨結果”という風に3つの要因に分けて考えることで、”どのような状況下において、特定の行動が生じ、その結果として対象の個人は何を得ているのか”を分析することであると言える。この分析は、先行条件(Antecedents)、行動(Behavior)、結果(Consequences)の頭文字をとってABC分析としても知られている。

先ほどの強化と罰とABC分析を複合して具体例をあげると以下の様な表を作ることができる。

三項随伴性

補足として、僕は負の強化と罰についてなかなか理解ができなかったので、補足説明を加えておくが、基準をどこに設定するかを考えると整理しやすい。

まず、”負の強化”とは、刺激を取り除くことで、特定の行動頻度を下げることであり、具体例は、腹痛があったので(A)⇨薬を飲んだら(B)⇨調子がよくなったと(C)という構造だが、表の様に”腹痛(不快)”と表記しているのは、基準を”腹痛がない状態”として、マイナススタートと考えるからだ。つまり、”負の強化”は、”刺激を取り除くことで行動頻度を下げる”と述べたが、この際の”刺激”は”嫌悪刺激”を取り除くことだと考えるとしっくりくる。嫌悪刺激を与えれば、行動頻度は減少するのであれば、当然それを取り除けば減少していた行動がそれ以前の頻度に戻ると考えるのは自然の流れだろう。

一方、”負の罰”はこれと逆に考えれば良い。つまり、”好きなTVを観れる”ことを快適な状態と捉えると、基準は”好きなTVを観れない”状態となる。この様な状況において、例えば、兄と弟がたまたまTV番組の奪い合いでケンカしたので、母親がどちらの希望でもない番組にしたとする。これにより、ケンカの頻度が減少すれば、これもやはりプラス(快適)な状態から、報酬刺激を取り除くことで、高かった行動頻度が基準値に戻っていると考えるのだ。

比較のために、”正の強化”と”正の罰”のイメージ図も載せておきます。

正の強化と正の罰

正強化法を用いるためのルール

このように、オペラント条件付けを用いる際は、正の強化を用いて人の行動を誘導することが望ましいわけだが、その際にもいくつかルールがあり、トーマス(Thomas,1968)は次のように述べているので参考にすると良いだろう。

1.強化すべき反応をまず誘発しなければならない。でなければ強化は不可能である。

2.強化を遅延させてはならない。強化は一般に、即座に与えるほど適切である。

3.出現した望ましい反応をすベて強化することが、行動の確率のためにはもっとも効果的である。

4.反応確立時において、望ましい反応をその生起のたびに強化しないということは、すみやかに高率の反応を達成させるという点では効果が希薄であるが、強化終了後にも持続するような反応を生起させる点では、かなり効果がある。

5.ある個人の行動強化に適した刺激が、他の人の行動強化に置いても最適であるとは言えない。プロフィールの中の何を強化条件にすべきかということへの重要な手がかりは、自由時間中に従事している活動を簡単に位置付けることによって得られることが最近の研究から示唆されている。

引用: 神経症の行動療法 p345より

レスポンデント条件付け(Respondent Conditionning)とは

レスポンデント条件付けとは、別名、古典的条件づけと呼ばれ、パヴロフが犬の実験を通じて明らかにした概念。レスポンデント条件付けは、条件刺激と無条件刺激を対提示することで、無条件反応が条件反応に変化する現象。この理論は、ワトソンら行動主義の基礎となり、その後、ウォルピーは行動療法として臨床場面に活かし、系統的脱感作法を生み出している。

系統的脱感作法はこちら↓↓↓

ネット上を見渡しても、”練習が足りない”、”思い込み”、”気にしない”とかそんな事が書かれてるのだが、そんな事はわかってるんだ。わかってるし、その努力をすればするほど緊張してしまうんだと僕は言いたい。そこで、僕と同じような気持ちに駆られた方々に向けて、科学的にも証明されている系統的脱感作法を紹介しようと思います。

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