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社会人&学生必見〜効率的な勉強方法〜

効率的な勉強法

まず最初に、この記事を読み終えた読者にどの様な状態になっていて欲しいかと言うと、以下3点が挙げられます。

①適切な暗記方法および、復習サイクルを理解できている

②記憶術の種類を知り、習得するまでステップが理解できている

③学習を効率化するツールを知る

逆に言えば、この3点の中にあなたが求めている情報がない場合は、早々に離脱することをお勧めします。文章量が多いので。

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記憶の全体像

 まずはじめに、心理学的な観点から捉える、”記憶”という概念について説明しておく。なぜなら、”効率的”に物事を進めるということは、無駄な作業と必要な作業の選別をすることに他ならないからだ。ということは、絶対に絶対にその仕組みや構造を知るべきなのは言うまでもない。と、そう言っておきながら実は、過去記事にそれをまとめてるため、詳しい説明は割愛し、ここではその記事で述べている記憶の構造を一望できる様に図にしておいた

記憶の全体像

 そして、本記事の趣旨は、”いかに効率よく短期記憶の内容を長期記憶に移行させ想起できるか”かという部分に重点を置いている。

 つまり、図で言うならば、オレンジ矢印で示した”維持リハーサル”と、”意味付け”の詳細を深掘りした内容になっている。

維持リハーサルについて

このパートでは維持リハーサルについて説明する訳ですが、まずはその全体像を図示しておくが、学習をする際には、①覚える、②復習する、③思い出すの3ステップが存在し、どのステップについ解説がこの後なされるのかというイメージだけ持てれば十分です。

維持リハーサル

そして、維持リハーサルとは、物事を覚えるために”繰り返すこと”だと言える。そしてこの”繰り返すための適切な方法”を深掘りしていく。

最初の暗記は一度にたくさん

新しい物事を覚える際の方法(画像のピンク色の部分)について紹介するが、ここでの結論は、一度に目を通す単語の数は増やせということだ。

維持リハーサル1

そしてその根拠となる心理学実験が以下である。

実験1

実験参加者は、2つのグループに分けられれ、それぞれ異なる方法で勉強した。方法①では、1日に20枚のカードを2回繰り返して勉強し、これを4日続けた。方法②では、別の20枚のカードを4つのグループにわけ、毎日1グループ(5枚)のカードを8回繰り返して勉強した。どちらの方法でも1日に勉強するカードは40枚なため、勉強時間は同じである。5日めにはそれぞれのカードを全て見直してもらい、6日目に行ったテストでどちらの再生率が高かったかを比較した。結果は方法①が方法②の2倍の得点を算出した。

(引用:実験心理学が見つけた超効率的勉強法)

このような実験である。ただ、これだけでは書籍の内容を引用したいにすぎないため、本ブログでは実際にこの手続きを再現し、自分にもこの結果が適用されるのかを検証することで、第二の根拠とする。

自分を被験者にして検証した結果

結果は、6日目の正答率50%vs10%で、方法①の20枚のカードを一度に1日2回目を通す勉強法に軍配があがった。

方法①の勉強法(20枚のカードを1日に2回学習する)

※暗記課題は、国名と首都を覚えることとした。

暗記法①

方法②の勉強法(20枚のカードを4つのグループにわけ、1日5枚のカードを8回繰り返す)

暗記法2

この結果からも、一度に多くの枚数を暗記している方法や有効であるということが言えそうだが、このように、1枚目のカードを見てからもう一度見るまでの感覚が長かったために復習の効果が適切に得られることを専門用語で、分散効果と呼ぶ。そのため、次の章からは、この分散効果について触れていきたいと思う。

集中学習をしてはいけない

ここで説明するのは、下図のピンクで示した部分になります。

 ここでの結論は、”集中学習ではなく、分散学習をしろ”という話なわけですが、そのためにはまず、集中学習と分散学習とは何か?と言う話をしなければならない。

コトバンクには次のようにある。

分散学習と集中学習 学習時間の配分のしかたに応じて,適当な休憩をはさんだ〈分散学習〉と,休みなしに連続して取り組む〈集中学習〉とに分けることができる。”引用:コトバンク

 つまり、何かを覚えようとするときは、適切な時間間隔を空けて勉強しろというのがここでのメッセージになります。そこで、分散学習が推奨されるのかという根拠を示していきたいと思います。

根拠

ある実験で、実験協力者は、集中学習と集中学習をしない群にわけられ、集中学習する群は、ある課題を行って理解した後、続けて同じ内容の学習を行った。”さらに学習”の部分が集中学習のこと。集中学習する群は、集中学習しない群の4倍の時間練習問題をこなした。結果は、1週間後のテストでは、集中学習をした群の方が成績が良かったが、3週間後では成績に差がなかった。

(引用:実験心理学が見つけた超効率的勉強法)

集中学習がNGな理由

 つまり、この結果から、集中学習をすると、忘れる速度が早いと言える。ただし、三週間後の正解率はどちらもよくないため、少なくともここで言えるのは、長く覚えておくためには、集中学習はよくないということなのだ。しかし、これだけでは、分散学習が良いという照明にはならないので、続いては、分散学習を立証する実験に移りたいと思う。

分散学習をすべき理由

 ここからはいよいよ、集中学習についての根拠を説明します。下図の赤枠の部分ですね。

 

根拠

この分散学習の効果を示すために以下のような実験が行われた。

実験参加者は、歴史的な事実を覚える学習に取り組み、学習をしてからしばらくして復習を行った。学習から復習までの時間を”間隔1”と呼び、0日から105日とした。復習では、全く同じ問題を学習した。復習後しばらくしてから、どれくらい覚えているかを調べるテストが行われた。復習からテストまでの時間を”間隔2”と呼び、7日と35日の2通りとした。様々な国から総勢、1354名がインターネットを通して実験に参加した。間隔1と間隔2の長さによって、参加者をグループわけした。(引用:実験心理学が見つけた超効率的勉強法)

分散学習の実験

この実験では、テストが何日後にしろ、複数を当日にした際の成績がもっとも悪くなった。つまり、以上の結果が、復習間隔を開けた勉強法である、”分散学習”が有効であるということの1つの証明になっているのである。

ただ、ここで問題になってくるのは、その分散学習を行うための適切な間隔、すなわち、復習サイクルである。

分散学習のサイクル

維持リハーサル2

さて。ここまでは、集中学習ではなく、分散学習をする根拠について解説してきました。しかしながら、先ほどの実験では、テストに対し、復習を1回しかしておらず、2回目以降の復習をする場合のサイクルが定かではない。そこで、次の実験では、”2回目以降の復習は等間隔に行え”という結論が導かれている。

実験参加者は、単語を覚える学習を行った。その後、間隔をあけながら、復習のためのテストを3回行った。3回めの小テストの10分後、あるいは2日後に最終テストが行われた。グループ①では復習間隔を5日ずつ均等にとり、グループ②では復習の間隔を1日・5日・9日と徐々に伸ばしていった。

(引用:実験心理学が見つけた超効率的勉強法)

復習サイクル

この結果は、テストが2日後の場合は、等間隔に復習をした群の方が成績がよかったが、テストが10分後の場合、復習間隔を伸ばした方が、成績がよくなった。つまり、この実験から、最後の復習からテストまで時間がある場合、等間隔で復習をすべきという結論が導かれるのである。

2回目以降の復習は一定間隔に保つということへの批判

 ただし、この”復習間隔を一定にしろ”という結論には実は反論する余地がある。というのも、実は、分散学習のサイクルは体系化された手法が今では複数存在し、それとの比較がされていないからである。

分散学習システム① Litner System

その1つに、Litner Systemというものがある。

Leitner (1972) proposed a different spaced repetition algorithm intended for use with flashcards. It is more adaptive than Pimsleur’s, since the spacing intervals can increase or decrease depending on student performance. Figure 3 illustrates a popular variant of this method.

引用A Trainable Spaced Repetition Model for Language Learning

 Litner Systemとは、指数的に復習間隔を伸ばしていき(この場合2倍ずつ)、間違えた問題については、戻っていくという手法。具体的には、dogという意味の単語を学習した場合、1日後、2日後、4日後と伸ばしていき、8日後にも正解すれば次の復習は16日後であるが、間違えた場合は、8日後に行うというものである。つまり、先の実験では、間違えた場合の問題の復習を考慮していない点でも疑問が残ると言える。

Litner System

分散学習システム② ×3式

 一方で、Litner Systemについて、先の論文では”もっとも代表的なサイクル”としてしか触れられていないが、実際は復習サイクルをどこまで伸ばして良いのかと言う点に疑問が残る。それは、K8Kさんの”×3式という分散学習を推しているのだが、このシステムでは3の倍数で指数的に復習間隔を空けている。また、問題を間違った時は、復習間隔を最初からやり直すという点でもLitner Systemと異なっている。このシステムのソースが明らかにされていないため、眉唾なところはあるが、ぜひこれらの分散学習でどれがもっとも効果的な手法なのかを自分自身を被験者として検証して見るべきだであろう。

分散学習システムの検証

という訳で、自身を被験者として、分散学習システムの検証を次の5群に分けて行おうと思う。検証結果はわかり次第公開します。

①一定間隔のグループ

②Litner System⇨1・2・4・8・16・32

(間違えた場合は、1つ前に戻る)

③×3式⇨1・3・9・27

(間違えた場合は1番最初に戻る)

【間違えた場合の分岐をLitnerと×3式で入れ替え】

④Litner System⇨1・2・4・8・16・32

(間違えた場合は1番最初に戻る)

⑤×3式⇨1・3・9・27

(間違えた場合、1つ前に戻る)

学習ツールの紹介

先ほどの、K8Kさんが紹介している学習ツールとしてAnkiというアプリがあるのですが、これが分散学習システムを取り入れいるため、抜群におすすめ。しかも、PCだけなら無料。この記事では紹介しませんが、精緻化するための記憶術の1つに数字イメージ変換システムというものがあり、僕はこのアプリを使ってその記憶術を習得しました。英単語を覚える時なども、今までは、エクセルシートなどで管理してましたが、今では、全てこの”Anki”で管理してます。

精緻化について

 ここまでで、維持リハーサルについての話をしてきたわけだが、続いては、”精緻化(意味づけ)”についての話を展開していこうと思います。図で言うと赤枠の部分。

精緻化について

 ”意味づけ”の概要についても、過去記事で説明しているので割愛するが、要は意味づけをすると、”10回維持リハーサルしなければけなかった”問題を1回で記憶に定着させる事ができるのである。故に、維持リハーサルの方略とこの精緻化を併用することで更なる効率化が期待できる

これについての根拠は、維持リハーサルの場合と若干テイストが異なるが、2つ用意している。1つは、直接体感していただく方法と、もう1つは、僕自身を被験者として検証したデータである。

意味づけの効果

それでは、”習うより慣れろ”、”百聞は一見にしかず”ということで、さっそく記憶術を活用した意味づけの効果を体感していただきたいのだが、

まずは以下のテストを時間を測って行って欲しい。

テスト①以下の数字を覚えなさい

3.14159265359

ここでは、この数字の羅列を覚えるのに、どの程度時間がかかったか?あるいは、どの程度正しく思い出せたか?である。

それでは、同じ手順で次のテストも行ってみてほしい。

テスト②以下の数字を覚えなさい

0120-33-0843(朝日が、さんさん、おはよーさん)

どうだろうか?

直感的だが、短時間で覚えられれた上に、仮にこのテストが1週間後であったとしても覚えられてる気がしないだろうか?

そう、つまり、ここに記憶術を活用するメリットがあるわけだ。

意味づけの技術① ”場所法”

 第一に、絶対に覚えるべき記憶術がこの場所法。この方法は、通学路や、職場への道のりにある”目印”に、記憶したい情報を紐つける記憶術である。例えば、コンビニ→dog、本屋→fox、公園→bag、など、自分の自宅からの最寄駅にある”特定の場所”に想起したい単語を結びつける方法である。どの場所に何を結びつけるかが決まったら、その道を歩くイメージを頭の中で行い、『コンビニで、ホット”ドッグ”を買いに行ったら、店から出るときに”犬”に吠えられ怖かった』、『本屋から会社にfaxを送ろうとしたら、文字がfoxになっていて思わず笑ってたら、顔が狐見たいですねと言われ失礼なやつだなと思った』とか、そんなこじつけで構わないの簡単なストーリーを構成していく。この時のポイントは、できるだけ感情が伴う様なストーリー構成がいいだろう。感情を伴う出来事を人間は忘れづらいからだ。

場所法

場所法の根拠

この実験では、自分自身を被験者として、”場所法”と”維持リハーサル”(ひたすら繰り返す方法)で単語を記憶し、その再生率を比較する。検証デザインは次の通り。

以下の韓国語 の意味を覚える。

場所法⇨ ①색깔、②빨강、③노랑、④초록、⑤파랑、⑥흰색、⑦검정、⑧회색、⑨보라색、

繰り返し⇨ ①머리、②얼굴、③가슴、④허리、⑤손목、⑥손가락、⑦다리、⑧무릎、⑨장딴지

それぞれの暗記法で記憶した後、再生テストを合計3回実施し、この時の正解数を評価し、両技法の効果を比較することとした。再生テストのタイミングは、①暗記直後から10分後、②1日後、③2週間後の計3回。暗記対象としてハングルを選んだのは、僕が過去にハングルを学習した経験がなかったためだ。また、問題項目数を9つにしたのは、副次的に記憶の二重貯蔵モデルも確認しておきたかったためだ。

結果は以下の通り。

場所法vs維持リハーサル

以上のデータから、状況に応じて両技法を使い分けることが最も効率的であると判断できる。その使い分けは、まず、暗記直後にテストが行われるなら、維持リハーサルで対応することが望ましい。なぜなら、場所法より2分21秒少ない時間で暗記ができ、かつ、10分後のテストでは、正解率を56%も上回っているためだ。

一方、目標とするテストまで比較的時間が空く様であれば、 場所法を使うのが望ましい。2週間後のテスト正解率は、場所方が55%、繰り返し法は0%という結果になったからだ。長期的に見た場合、場所法を用いた方がより少ない労力で復習ができると言える。

記憶術が有効な理論

 以上の根拠から、記憶術の効果についてはわかっていただけたと思うのだが、最後にその理論について説明しておく。

 なので、冒頭で説明した記憶の仕組みについてもう一度確認しておくが、以下の図は、記憶術を使わなかった場合の記憶のプロセスをまとめたものである。①記憶対象Xに注意を向け、②短期記憶で一時的に保持し、③維持リハーサルで長期記憶に移行させ、④必要なときに想起するのである。

記憶術1

一方、記憶術を使った場合、かなり極端にすると、下図の様になる。①記憶対象Xに注意を向け、②長期記憶で保管し、③必要なときに想起するのである。つまり、短期記憶から長期記憶への移行作業をショートカットできる。だから、効率的なのだ。

記憶術2

では、なぜその様なショートカットが可能なのかというと、普通の暗記方法の場合、記憶対象を思い出すために記憶対象Xを覚えようとする。

普通の記憶法

 一方、精緻化を活用した記憶術の場合、長期記憶に保存されている”既存の記憶”に”記憶対象X”を結びつける事で、間接的に”記憶対象X”を思い出そうとする。間接的と言うと、逆に非効率な印象を受けるが、それこそが、記憶の定着率を向上させる鍵になっているのだ。なぜなら、既存の記憶はすでに長期記憶に保管されているため、そこに紐つける事で、長期記憶に引っ張り込まれやすくなると考えられる。例えるなら、リポビタンDのイメージ。崖を登ろうとするときに、自分1人で登ろうとするよりは、誰かに引き上げを手伝ってもらった方が楽ですよね?それと同じ原理です。

引っ張りあげる人⇨既存の記憶

引っ張られる人⇨新しく覚えたい記憶

まとめ

以上、効率的な維持リハーサルの方法と精緻化について説明してきましたが、冒頭に僕が述べたコミットメント、覚えているでしょうか?

以下の3項目でしたね。

①適切な暗記方法および、復習サイクルを理解できている

②記憶術の種類を知り、習得するまでステップが理解できている

③学習を効率化するツールを知る

これらの方法を理解し、運用できれば、最小限の努力で最大の結果を残すことができるはずです。そして、自分が受けるテスト形式や日数に合わせてアレンジを加えてみてください。

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